プロニプシアとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > プロニプシアの意味・解説 

プロニプシア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/22 09:01 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

プロニプシア(Pronuptia Paris)は、フランスウェディングドレスメーカー。創業者はアンリ・ミクマシェール(Henri Micmacher、1927年 - 1978年8月)。フランス最大、世界で最初のウェディングドレスメーカーで、親子3代で愛されているブランド。ブランドコンセプトは、アムール 愛

歴史

1958年、パリで創業。ブランド名の「PRONUPTIA(プロニプシア)」は「婚礼以前」を意味するラテン語にもとづく造語。創業当時の商標は創業者のミクマシェールが画家のペイネに依頼して描かせた「二羽の鳩が愛し合う」絵をモチーフにしたデザインであった。

当時はオートクチュール(オーダーメイド)などの「パリの富裕階級にしか手の出せない高価なもの」であったウェディングドレス(ローブ・ド・マリエ)をプレタポルテ(既製服)として「娘たちが、一ヵ月の給料で求められる価格」で提供したことが画期的であると支持を集め、フランス国内だけでなく、1962年にベルギーブリュッセルに支店を出したのをきっかけにヨーロッパへと事業を拡大。その後、北南米、アジアなどにもフランチャイズを含め出店を拡大した。

また、「CORTEGE(コルテージュ)」と呼ばれる列席者用のロング・カラードレスもウェディングドレスと共に世界中に拡めたほか、フランスのファッションブランド「ジャン=ポール・ゴルチエ (Jean-Paul Gaultier) 」(1987年)、「バレンシアガ (Balenciaga) 」(1993年)、「クリスチャン・ラクロワ マリエ (Christian Lacraox Mariee) 」(1999年)などとのコラボレーションも盛んに行い、「オートクチュール・コラボ」ラインを発表している。

日本人デザイナーのハナエ・モリ、イギリス人デザイナーのローラ・アシュレイとのコラボレーションもある。

日本での展開

1974年(昭和49年)8月、東京・原宿のファッションビル「パレフランス」[1]に進出。オーナーは近藤節也(元東映映画監督)・三恵子夫妻。「プロニプシア」という名前が日本人には覚えにくいという理由から店舗名は「ジャック・エイム・ウェディング」とし、日本初のインポートドレスショップとしてオープンした。その後、京都市神戸市にも店舗をかまえる。 近藤夫妻のあと、2008年よりブランシュネージュ代官山にて日本での販売展開中。

脚注

  1. ^ ハイセンスな大人の客層をターゲットに「カルティエ(日本一号店)」「ゲラン」「ピエール・カルダン」「ジバンシィ」「クリスチャン・ディオール」「レオナール」などのヨーロッパのハイブランドだけを出店させたテナントビル。他の出店は「ジャンパトゥ」「ギ・ラロッシュ」「エマニュエル・ウンガロ」「ニナリッチ」「バリー」。イタリアのブランド「クッチ」「ラ・チコーニャ」など。パリ・サントノレにある画廊「ドルーアン」も出店。ほか、「クール・ド・キャフェ」「アゼール・リドー」「ル・シエル」といった喫茶店やレストランもあった。5階建て。1974年3月7日オープン。(『夢の花嫁衣装 私が愛したプロニプシア』伊沢三恵子著 p50、近代文芸社、2005年)

参考文献

  • 『Le Plus beau jour de ma vie』 Henri Micmacher(1978年1月) ISBN 2263002448
  • 『夢の花嫁衣装 私が愛したプロニプシア』伊沢三恵子著 近代文芸社刊(2005年6月) ISBN 4773372737

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「プロニプシア」の関連用語

プロニプシアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



プロニプシアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのプロニプシア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS