プヤ・ライモンディ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/29 18:15 UTC 版)
プヤ・ライモンディ Puya raimondii |
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開花の様子
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保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||
ENDANGERED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) |
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分類(APG III) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Puya raimondii Harms, 1928[2] | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
Pourretia gigantea Raimondi |
プヤ・ライモンディ (Puya raimondii)は、パイナップル科の植物である。
アンデスの高山帯に生息するが、亜熱帯の気候でしか育たない。この植物は一回結実性で、開花するまでは鋭い棘のついた細長い葉を栗のイガのようにつけ、その「イガ」の直径は数メートルほどになる。 この植物の巨大な花序は世界的に見ても独特で、どの株も3000以上の花を咲かせ、約40万個とも600万個とも言われる多数の種子を付ける。その生物的な周期は、生育する環境にもよるが約40~150年と長く、「100年に1度花を咲かせる」などと言われる所以である。100年前後にわたってこの姿で過ごした後、全長10メートル程の巨大な花序を突き出し、開花する。一回結実性のため、開花した後は枯死する。
1958年にアメリカのカリフォルニア大学植物園に植えられた株は、標高0メートルに近い低地だったためか、28年後の1986年8月に花をつけている[3]。
プヤ・ライモンディは、『1994年版ギネスブック』の「動物と植物」の章の「最大の花(最大の花序をつける)」「花が咲くまで最も時間のかかる植物」の項目で登録されている[4]。
プヤ・ライモンディの名は、これを発見したイタリア人学者アントニオ・ライモンディに敬意を表したものである。
脚注
固有名詞の分類
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