ブレイクイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 02:15 UTC 版)
初めてパイプを使用する場合は、「ブレイクイン」と呼ばれる、自動車のエンジンで言うところの慣らし運転のような期間を必要とすると言われる。このブレイクインでは、風味を楽しむことは重視されず、火皿内部に「カーボン」(「カーボンケーキ」とも)と呼ばれる炭化した層を形成することに主眼が置かれてきた。 このタイプのブレイクインでは、良好な炭化した層を形成させるために、最初は数回程度は控えめ(一般には1/2から1/3程度)に葉を詰めて吸う。これを吸い切るまで吸ったら、灰を取り除いて、パイプが自然に乾くまで置いて再び同様に吸うことを繰り返す。そこから徐々に葉を増やして吸うことを更に行っていく過程で、内部に炭化しさらにヤニや灰が固まった層が出来上がり、これがパイプ本体に過剰な熱が伝わらないようにする断熱材として機能し、パイプを保護するという仮説が存在する。 広く受け入れられているカーボンの機能であるが、カーボンが喫味を向上させたり火皿を保護したりする科学的な証拠は存在しないため、あまり神経質になる必要はない。 なおこのカーボン層だが、過剰に付着すると火皿の内径を狭めるだけではなく、たばこの風味も損なう。このため前述したリーマーで過剰なカーボンを削り落とす。しかしリーマーで過剰に削れば火皿を傷つける恐れがあり、さらに均等に削ることは意外と難易度が高いため、この扱いは慎重さが求められる。
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