フランス語の manga という語について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 15:06 UTC 版)
「フランスにおける日本の漫画」の記事における「フランス語の manga という語について」の解説
日本語からの外来語であるため名詞としての性は特に定まっていないが、現在では男性名詞として用いられることが多い。一部フレデリック・ボワレは自身が主唱する「ヌーベルまんが」(La Nouvelle Manga) に言及する文脈で女性名詞としても用い、両者のコノテーションを明示的に区別している。女性名詞としての用法は必ずしも根拠を欠いたものではなく、フランスで manga という語が最初に用いられたのは19世紀末のエドモン・ド・ゴンクールによる『北斎漫画』への言及(1885年)であり、このときは女性名詞として用いられていた。それ以来多くの場合は女性名詞として使われており、男性名詞として雑誌やテレビで盛んに用いられて巷間に普及したのは近年、1990年代以降のことである。またフランスの漫画を指す語であるバンド・デシネ (bande dessinée) は女性名詞であり、これとの関係においても特に男性名詞として用いる必然性はない。[独自研究?] 単数・複数の書き分けについては、1991年に施行された新正書法は外来語にもフランス語と同様の複数形・アクサンの適用を定めているが、これは徹底されず旧来の用法も残存しており、des manga および des mangas はいずれも正確な複数形として用いることができる。発音はいずれも「マンガ」である。
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