フォルティスグループ形成と再分離
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 09:49 UTC 版)
「アジアス」の記事における「フォルティスグループ形成と再分離」の解説
1990年にAGはオランダのバンカシュアランスであるAMEV/VSBと合併し、フォルティスグループとなった。2007年、フォルティスはイギリスのロイヤルバンク・オブ・スコットランド、スペインのサンタンデール銀行とコンソーシアムを結成し、ABNアムロ銀行を買収、フォルティスはABNアムロ銀行のオランダ部門とアセットマネジメント部門、プライベートバンク部門を獲得した。しかしリーマン・ショックを発端とした世界金融危機により、フォルティスは経営破綻の危機に陥り、ベルギーとルクセンブルクのリテール部門及びアセットマネジメント部門はBNPパリバに売却、オランダ部門と保険部門はオランダ政府が国有化しその後ABNアムロ銀行が継承したが、残りの部門(保険事業が主だが不良資産を保有している部門も含む)はフォルティス・ホールディング(Fortis Holding)の名称で再出発した。2010年4月、株主は企業名をFortis HoldingからAgeas N.V./S.A.(アジアス)に変更することを承認、Fortisの商標はBNPパリバに移った。 アジアスに対して2018年7月、欧米の投資家に15億ドルの損失補償支払いを命じる判決がアムステルダム控訴裁判所で出されたが、世界金融危機でフォルティスがサブプライムローン証券を抱えるABNアムロを買収したためにフォルティス株主が不当な損害を受けたとの判断が背後にあった。
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