フェーレー岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/08 13:37 UTC 版)
国頭方西海道の交通の難所として知られる多幸山には、山の中腹の琉球石灰岩の大きな岩がある。この岩の上から旅人の持ち物を奪うフェーレーが出たことから「フェーレー岩」と呼ばれている。フェーレーとは、追いはぎのこと。岩の上から旅人の荷物を鉤のついた棒でひっかけて奪っていたが、持ち物を奪うことが目的であり、傷つけたり殺したりすることは無かったようである。 また、フェーレー退治の物語が二つ伝承されている。 ひとつは那覇泊村の空手の達人松茂良(まつもら)が、フェーレー岩の下を通りかかったとき、従者の持ち物を奪おうとフェーレーが棒を伸ばしたが、松茂良はすかさず棒をつかんで、フェーレーを引きずり下ろし、フェーレーを取り押さえたという話である。 ふたつ目は、糸満生まれの娘チルーの話である。
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