フアン・デ・バルデス・レアル
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フアン・デ・バルデス・レアル(Juan de Valdés Leal、1622年5月4日 – 1690年10月15日)はスペインの画家、版画家である。
- ^ Juan de Valdés Leal (spanisch), Biografías y Vidas.
- ^ 妻の姓は Martínez de Moralesとするほか de Morales Carrasquillaとされる場合がある。
- ^ Juan de Valdés Leal (spanisch).
- 1 フアン・デ・バルデス・レアルとは
- 2 フアン・デ・バルデス・レアルの概要
- 3 参考文献
フアン・デ・バルデス・レアル
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「スペイン黄金時代美術」の記事における「フアン・デ・バルデス・レアル」の解説
ムリーリョが17世紀後半のセビリア絵画の光とするなら、フアン・デ・バルデス・レアルはその影にあたる。セビリア生まれで1622年に洗礼を受けたことが分かっているが、その足取りは不明なところが多い。セビリアの自然主義を習得し明確な線描が特徴。1653年から手掛けたカルモーナの修道院装飾で名を上げた。以降、彼の表現は動きに満ちた激しいものへと変わっていき、筆致も荒々しくなっていった。強烈で劇的な表現を目指したため、同時代のムリーリョとは親交があったとはいえ正反対の美意識を持っていた。 1664年にマドリードへ旅行しておりフランシスコ・リーシら当時宮廷で活躍していた画家たちの作品から学び、その表現が深まっていく中で、明るい色調の作品も描くようになった。代表的な作品は「死の寓意」の連作であり、確かな描写力と陰気で激しい迫力を備えている。ヴァニタスの発露からしてバロック絵画の典型と言えよう。大きな成功を勝ち取りながら1690年に没した。これをもって17世紀セビリア絵画の終焉とされる。
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