ビデオ事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/14 14:31 UTC 版)
プラチャンダが辞意を表明した翌5月5日、衝撃的なビデオ映像がネパール国内のテレビで放映された。2008年1月2日にマオイスト派の人民解放軍駐屯地で行われたプラチャンダの演説の模様(明らかに毛派によって撮影されたもの)であったが、このなかでプラチャンダは人民解放軍の規模が「7,000人から8,000人である」と表明している。国連ネパール支援団(UNMIN)の監視の下に登録された人民解放軍の数は、約35,000人であり、その資格審査に合格した兵士は約20,000人である。人民解放軍の人数は水増しして登録されていたというのである。プラチャンダはさらに「解放軍3,000人が国軍に編入されることにより、国軍全体を毛沢東主義で動かせる。」とも発言している。これはカトワル参謀長の主張を裏付ける「物証」ともいえる発言である。これは国民および国際社会に対する重大な背信行為と受け取られており、マオイスト派に対する信用の失墜とともに、国連による今後の和平プロセスに深刻な影を落としかねない状況となっている。
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