パルスジェットエンジンとその燃料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 01:11 UTC 版)
「コントロール・ライン」の記事における「パルスジェットエンジンとその燃料」の解説
パルスジェットの燃料には、ガソリンのほか、アセトン、メチルエチルケトンなど様々な可燃性の液体を使う。パルスジェットの始動には、燃焼室の横腹に取り付けたスパークプラグを、フォードソンのトラクターで使っているブザーコイルのようなもので連続スパークさせる方法をとる。自転車の空気ポンプか高圧送風機を使って、燃料噴射口をかすめて燃焼室に空気を吹き込み点火する。 可燃性の混合ガスがエンジンに入れば、爆発して衝撃波をテイルパイプに送る。その結果、エンジンの吸い込み口付近が負圧となって新たに空気と燃料を吸い込み、次の爆発が起こる。一旦動き出すとエンジンは急速に高温になり、以降のスパーク点火は要らなくなる。エンジンが始動したら素早く点火装置と送風装置を外して機体を発進させないと、エンジンの高熱によって機体に火が着くおそれがある。パルスジェットの音は非常に大きく、消音器は付けられないので普通の状態では1 km以上に響きわたる。
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