バット材料の不足
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 09:05 UTC 版)
「バット (野球)」の記事における「バット材料の不足」の解説
2000年代以降、ホワイトアッシュなど、アオダモ以外の材質バットが日本プロ野球でも一般的に使用されているが、これはアオダモの不足が一因となっており、計画的な植林・伐採がされてこなかったため、バット材料として使用されてきた樹齢80年以上の原料木材確保が困難となり、プロ野球選手でも使用を断念せざるを得ない状況となっている。 そのため、豊田泰光ら野球関係者が行政やバット生産関係者と「アオダモ資源育成の会」を立ち上げ積極的な植樹活動を行っている。また、折れたバットを箸や靴べらなどの別の品物を作る材料に用いるリサイクル活動も展開されており、日本プロ野球で試合中に折れたバットは、職人の手により5 - 6本の箸に再生され、「かっとばし!!」の商品名で販売されている。 日本野球機構では、日本シリーズやオールスターゲームなどの特別試合の試合前に、選手によるアオダモの記念植樹など、植樹活動も行っている。 2010年代以降、日本のプロ野球ではハードメイプルを用いたバットが主流となっている。これはホワイトアッシュよりもメイプルの方がバットとしての歩留まりが高いこと、またメイプルのほうがバットとしての耐久性が高いことが原因で、一説にはホワイトアッシュの2倍程度の耐久性があるとされる。
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