バクルーの聖母
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 02:00 UTC 版)
スコットランドのバクルー公爵家が所蔵し、エディンバラのスコットランド国立美術館が長期貸与を受けて展示している「バクルーの聖母」と呼ばれる作品は、レオナルドがその大部分を描いたのではないかと考えられている。もともと「バクルーの聖母」は、代々のバクルー公爵居城であるダンフリーズ・アンド・ガロウェイのドラムランリグ城 (en:Drumlanrig Castle) に収蔵されていた。「バクルーの聖母」がバクルー公爵家のコレクションに加わったのは、1767年に第3代バクルー公ヘンリー・スコットが、初代モンタギュー公ジョージ・モンタギューの娘レディ・エリザベス・モンタギューと結婚したときのことだった。エリザベスが受け継いだモンタギュー家伝来の美術品コレクションに「バクルーの聖母」も含まれていたのである。モンタギュー家はこの「バクルーの聖母」を、1756年にパリで開催されたオスタン公、タラール公マリー=ジョセフが残した美術品コレクションのオークションで入手した。このマリー=ジョセフが、確実な記録に残る「バクルーの聖母」の最初の所有者である。
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