ハンガリー王妃の水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/06 04:31 UTC 版)
「エルジュビェタ・ウォキェトクヴナ」の記事における「ハンガリー王妃の水」の解説
詳細は「ハンガリー水」を参照 ハンガリー王妃時代に、後にハンガリー水またはハンガリー王妃の水として知られる薬を献上され、愛用したという話が知られる。ハンガリー水は、ローズマリーを酒精と共に蒸留した薬用酒であるが、これはアルコールベースの香水の原型のひとつと考えられている。エルジュビェタはこの薬の効果で病が癒えて若返り、ポーランド王に求婚されたといい、これがハンガリー水の起源であると後世に喧伝された。しかし、当時のポーランド王は彼女の息子であるなど、史実との整合性はなく、ドイツ技術学の創始者ヨハン・ベックマン(英語版)(1739 - 1811)は、話の内容から見て、後世に商品の箔付けのために作られたフィクションである可能性が高いと指摘している。ハンガリー水の起源に、エルジュビェタが何らかの形で関係しているかは不明であるが、蒸留技術の歴史などをかんがみると、その可能性はかなり低い。
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