ハンガリーの王妃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/07 04:13 UTC 版)
ドイツ人作家ヴァルター・ハンゼンは、物語前半におけるクリームヒルトのモデルはグズルーンであり、後半のモデルはハンガリー王妃ギーゼラであると主張している。 ギーゼラの夫イシュトヴァーン1世はハンガリーのキリスト教化を推し進めた聖人であり、夫を支えたギーゼラ自身も福者に列せられている。しかし、王の功績は反対派との抗争や弾圧、粛清を伴うものであった。 王の死後、ギーゼラは「温和な王をそそのかし、多くの人を死に追いやった悪女」として年代記の中で語られる事になる。そのような「歪められた」記録を元に、「ニーベルンゲンの歌」の詩人はクリームヒルトという人物を創作したのだという。 また、ハンゼンは、エッツェル王はアッティラとイシュトヴァーン1世の合成によって生まれた人物であるとも述べている。
※この「ハンガリーの王妃」の解説は、「クリームヒルト」の解説の一部です。
「ハンガリーの王妃」を含む「クリームヒルト」の記事については、「クリームヒルト」の概要を参照ください。
- ハンガリーの王妃のページへのリンク