ハラスジヤマガメとは? わかりやすく解説

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ハラスジヤマガメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/11/03 03:40 UTC 版)

ハラスジヤマガメ
ハラスジヤマガメ Rhinoclemmys funerea
保全状態評価
LOWER RISK - Near Threatened
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
亜目 : 潜頸亜目 Cryptodira
上科 : リクガメ上科 Testudinoidea
: イシガメ科 Geoemydidae
: アメリカヤマガメ属
Rhinoclemmys
: ハラスジヤマガメ
R. funerea
学名
Rhinoclemmys funerea
(Cope, 1875)
和名
ハラスジヤマガメ
英名
Black river turtle
Black wood turtle

ハラスジヤマガメ(腹筋山亀、Rhinoclemmys funerea)は、動物界脊索動物界爬虫綱カメ目イシガメ科アメリカヤマガメ属に分類されるカメ。

目次

分布

コスタリカニカラグアパナマホンジュラス南部

形態

最大甲長32.5cmとアメリカヤマガメ属最大種。背甲は扁平で、黒や暗褐色。腹甲は黒く、正中線上に明色の筋模様が入ることが和名の由来。

側頭部から頸部にかけて明色の筋模様が入る。下顎や喉には黒い斑点が入る。後肢には水掻きが発達する。

幼体は背甲が灰褐色だが、成長に伴い黒くなる。

分類

分子系統学の研究から属内ではアシポチヤマガメカンムリヤマガメクロムネヤマガメ、ハナトガリヤマガメ、ミゾヤマガメに近縁で単系統群を形成するとされる。

生態

河川などに生息する。属内では水棲傾向が強い。

食性は植物食傾向の強い雑食で、果実昆虫節足動物等を食べる。

繁殖形態は卵生。1回に3個の卵を最大4回に分けて産む。

人間との関係

ペットとして飼育されることがあり、日本にも輸入されている。以前は主に野生個体が流通していたが、最近は流通量が激減し飼育下繁殖個体が少数流通する。以前はクロヤマガメの名前で流通することもあった。アクアテラリウムで飼育される。やや大型になるため、大型のケージが用意できない場合は一般家庭での飼育には向かない。流木やレンガ、市販の水棲カメ専用のプラスチック製の浮島などで体を乾かすための陸地を用意し、屋内で飼育する場合は局所的に水に強い暖房器具等で皮膚や甲羅を乾かすことのできる環境を作る必要がある。低温に弱いため水中にヒーターを設置する。飼育下では人工飼料にも餌付くが、幼体のうちから植物質の餌を与えないと甲羅が軟化し歪んだり突然死する恐れがあるので注意する。

関連項目

参考文献

  • 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1 アメリカ大陸のミズガメ』、誠文堂新光社2005年、53頁。
  • 海老沼剛 「僕たちの好きなアメリカヤマガメ」『ビバリウムガイド』第37号、誠文堂新光社、2007年、62頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、206頁。

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