ハドロンとクォーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 17:36 UTC 版)
クォークモデルが確立するまではハドロンが強い相互作用を行う粒子であり、また素粒子であると考えられていた。しかし異常磁気モーメントの問題、特に電荷を持たない中性子が強い磁気モーメントを持つ事は未解決問題であるとされていた。加えて新たなハドロンの発見が続き、結局は核子について、より小さい構成要素による構造を仮定せざるを得なくなった(クォークモデル参照)。現在では、ハドロンは、6種類のクォークとハドロン内部で強い相互作用を伝播する8種類のグルーオンとから構成されるものとして考えられている。 ハドロンは、バリオンと中間子(メソン)に分けられる。バリオンは価クォーク3個、中間子は価クォーク1個と反価クォーク1個から構成される。例えば、 バリオンである陽子はアップクォーク2個とダウンクォーク1個 バリオンである中性子はアップクォーク1個とダウンクォーク2個 中間子であるK中間子はストレンジクォーク1個と反アップクォーク1個 からなる。
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