ハインケル・カビーネとは? わかりやすく解説

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ハインケル・カビーネ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 02:07 UTC 版)

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ハインケル・カビーネ
ハインケル・カビーネ
ハインケル・カビーネのエンジン
概要
製造国 西ドイツ アイルランド イギリス
販売期間 ハインケル(1956年 - 1958年)[1]
ダンドーク・エンジニアリング(1958年)[1]
トロージャン(1960年 - 1966年)[2]
ボディ
駆動方式 MR
パワートレイン
エンジン 空冷 単気筒エンジン
変速機 4速MT
車両寸法
ホイールベース 1,760mm
全長 2,550mm
全幅 1,370mm
全高 1,320mm
車両重量 243kg
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カビーネKabine )は、ハインケル航空機で設計されたバブルカーであり、1956年から1958年にかけて生産された。1958年にライセンス生産権がアイルランドのダンドーク・エンジニアリング(Dundalk Engineering Company )に譲渡されたが、品質管理の低さからライセンスは直ぐに引きあげられた[1]。生産は1960年英国のトロージャン(Trojan Cars Ltd. )で「トロージャン・200」の名称で再びライセンス生産として始まり、1966年まで続いた[2]

1959年から1962年の間にアルゼンチンのロス・セドロス(Los Cedros S.A )でもスチュードベーカーピックアップトラックと並行して「ハインケル」のブランド名でライセンス生産が行われた[3] [4]

ハインケル・ツーリスト スクーターの174cc、9.2hp単気筒4ストロークエンジンを搭載したカビーネ150の生産が1956年3月に始まり[5]、1956年10月に198ccエンジンを搭載したカビーネ153(3輪)と204ccエンジンを搭載したカビーネ154(4輪)が発売された。カビーネ154(4輪)に搭載された204ccエンジンは、後に保険の関係で198ccに排気量を縮小された[1]

カビーネは鋼製ユニットボディ[1]、車内への出入りには車体前面ドアを介して行なったが、BMW・イセッタが使用していたBMW特許を侵害しないようにステアリング・ホイールがドアと連動して移動する機構は有していなかった。しかし、他の幾つかのバブルカーとは異なり後退用のギアを持つ変速機を備えていた。

諸元

型式: Typ 150 (3輪) Typ 154 (4輪) Typ 153 (3輪)
生産期間 1956年 3月 - 1958年2月 1956年10月 - 1958年6月
エンジン 単気筒 空冷エンジン 4ストローク
Valvetrain OHV
ボア x ストローク 60x61.5mm 65x61.5mm

(1957年3月以降64x61.5mm)

64x61.5mm
排気量 173cc 204cc

(1957年3月以降198cc)

198cc
最大 出力 6.8kW (9.2PS)@5,500rpm 7.4kW (10PS)@5,500rpm
トルク 12.9Nm@4,450rpm 13.2Nm@4,700rpm
圧縮比(1:x) 7.4 6.8

(1957年3月以降7.2)

7.2
電装 12ボルト
変速機 4-speed shifter with inside left (Kulissenschaltung)
車体構造 前部ドア付「モノコック
総重量 243kg 285kg 245kg
GVWR 475kg 510kg 475kg
全長 x 全幅 x 全高 2551x1370x1320mm(1957年2月以降2660x1370x1320mm)
ホイールベース 1760mm
軸間距離 前輪 1225 mm
後輪 0mm 220mm 0mm
最小回転円径 8m
タイヤ・サイズ 4.40–10"
燃料消費率 ca. 3.5L/100km
最高速度 86km/h

関連項目

出典




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