ノラとクルツ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 20:38 UTC 版)
ふとしたきっかけで野良猫と暮らすことになり、その猫をノラと名付けて可愛がった。ノラが失踪し行方不明になると、その安否を気にして可哀想で一日中涙が止まらず、何事にも手が付かないほど憔悴し、新聞に「迷い猫」の案内広告を出したり、二万枚のビラを作って町内に配るなどした。その後にノラに似ているという理由で迎えたクルツも病死してしまい、その悲しみを綴った『ノラや』、『クルやお前か』は猫文学・ペットロス文学の代表作の一つとなっている。百閒は元々は猫好きではなかったが、猫を描いた作品も多く、師の漱石が書いた『吾輩は猫である』を蘇らせ、その続編の『贋作 吾輩は猫である』も書いている。
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