ニューポート_(ニューハンプシャー州)とは? わかりやすく解説

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ニューポート (ニューハンプシャー州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/15 09:19 UTC 版)

ニューポート
Newport
メイン・ストリート(1906年)
サリバン郡内の位置(赤)
北緯43度21分55秒 西経72度10分24秒 / 北緯43.36528度 西経72.17333度 / 43.36528; -72.17333座標: 北緯43度21分55秒 西経72度10分24秒 / 北緯43.36528度 西経72.17333度 / 43.36528; -72.17333
アメリカ合衆国
ニューハンプシャー州
サリバン郡
法人化 1761年
政府
 • 町マネジャー ポール・J・ブラウン
面積
 • 合計 43.7 mi2 (113.1 km2)
 • 陸地 43.6 mi2 (112.8 km2)
 • 水域 0.1 mi2 (0.2 km2)  0.18%
標高
814 ft (248 m)
人口
(2020年)[1]
 • 合計 6,299人
 • 密度 140人/mi2 (56人/km2)
等時帯 UTC-5 (東部標準時)
 • 夏時間 UTC-4 (東部夏時間)
郵便番号
03773
市外局番 603
FIPS code 33-52580
GNIS feature ID 0873684
ウェブサイト www.newportnh.net
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ニューポート: Newport)は、アメリカ合衆国ニューハンプシャー州の町。サリバン郡郡庁所在地である[2]。人口は6,299人(2020年)。州都コンコードの西70kmの位置にある。町の北西部には屋根付橋がある。メイプルシュガーリンゴ園があることで知られている。

町の中心部は国勢調査指定地域に指定されている。町内にはケリービルとギルドのビレッジも含まれている。シュガー川に接し、ニューハンプシャー州道10号線と同11号線が交差している。

歴史

ニューポートとなった地域は1753年、ニューハンプシャー植民地総督ベニング・ウェントワースが払下げ、イギリスの首相大ピットの義兄弟であるジョージ・グレンヴィルにちなんでグレンビルと名付けられた。しかし、チャールズタウンの第4砦が近く、フレンチ・インディアン戦争の敵対関係が続いていたので、開拓は遅れた。それでも1761年にはニューポートとして法人化された。この名前は傑出したイギリス軍人かつ政治家だったヘンリー・ニューポートにちなむものだった。

1763年に最初に入植したのはコネチカットのノースキリングワースから移ってきた開拓者だった。アブサロム・ケルシーがその初期開拓者の1人だった。ケルシーが森を切り払う第一打はニューポートのクレアモントヒルの麓にあるD・F・パイク農園がある所だった[3]。当時、コネチカット川が唯一の交通路だったが、1767年にはチャールズタウンまで道路が切り開かれた。翌年、最初の製粉所が設立された。しかし、州政府は山脈の向こうにあり、その待遇に不満を抱いたニューポートは、1781年にコネチカット川沿いの他の33の町と合流して、ニューハンプシャー州から脱退し、バーモント州に加わった。しかし1782年、ジョージ・ワシントンがバーモントとの統合を解除し、再度ニューハンプシャー州に加わることになった[4]

ニューポートの地域は農業に適した肥沃な土壌があり、シュガー川やその南支流の豊富な水力もあったので、工場を動かして繁栄するようになった。最初の綿糸工場は1813年にジェイムズ・D・ウォルコット大佐が設立した。キャビネット工場が栄え、素晴らしい家具を製造した。1817年、エリー運河に触発された事業家が、コネチカット川とメリマック川を繋ぐ運河の掘削を提案した。この運河はシュガー川に始まり、その水源としてスナピー湖を貯水池に使うことになっていた。この計画は始める前に放棄された。1871年シュガー川鉄道がブラッドフォードからニューポートまで開通した。

しかし、工業開発の中心として川が再編された。1820年、クレアモント、スナピーおよびニューポートの工場所有者が合同でスナピー・ダム会社を結成し、シュガー川の流量を規制するダムを建造し、乾季でも工場を操業できるようにした。この計画はうまくいき、流域では120以上の水車が稼働することになった。人口が2,020人になっていた1859年、町には毛織物工場3か所、革なめし場2か所があった[4]。1842年に設立されたシブリー・サイス社は、サイス(大鎌)を製造し、パナマ運河の建設時にジャングルを払うために使われた。同社は1898年に閉鎖された。

この工場町には、エリアス・カーターが設計し1823年に建設された南会衆派教会、1886年に建設されたニューポート・オペラハウス、1898年にセス・メイソン・リチャーズ大佐の家として建設された現在のリチャーズ自由図書館など重要な建築物がある。

地理

ライツ屋根付き橋

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、町域全面積は43.7平方マイル (113 km2)であり、このうち陸地43.6平方マイル (113 km2)、水域は0.1平方マイル (0.26 km2)で水域率は0.18% である。ニューポート町の中央部分、国勢調査指定地域とされている部分は10.9平方マイル (28 km2) ある。

町内はシュガー川とその南支流が流れ、町の中心で合流している。北支流はニューポートの北、ノースニューポートの東でシュガー川に合流している。町内最高地点は標高約1,920フィート (590 m) の無名の稜線であり、町の南側境にある。

町内をニューハンプシャー州道10号線、同11号線、同103号線が通っている。町内にパーリン・フィールド空港がある。

人口動態

北メインストリート、1914年
ボストン・アンド・メイン鉄道の駅、1907年

ニューポートには、1900年に3,126人、1910年に3,765人、1940年に5,304人が住んでいた。 以下は2000年国勢調査による人口統計データである[5]

基礎データ

  • 人口: 6,269 人
  • 世帯数: 2,473 世帯
  • 家族数: 1,656 家族
  • 人口密度: 55.6人/km2(143.9 人/mi2
  • 住居数: 2,633 軒
  • 住居密度: 23.3 軒/km2(60.4 軒/mi2

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 26.5%
  • 18-24歳: 7.1%
  • 25-44歳: 29.2%
  • 45-64歳: 21.8%
  • 65歳以上: 15.3%
  • 年齢の中央値: 37歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 97.0
    • 18歳以上: 88.3

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 31.9%
  • 結婚・同居している夫婦: 51.1%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 10.4%
  • 非家族世帯: 33.0%
  • 単身世帯: 25.7%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 12.2%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.49人
    • 家族: 2.95人

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 37,442米ドル
    • 家族: 45,508米ドル
    • 性別
      • 男性: 31,807米ドル
      • 女性: 22,788米ドル
  • 人口1人あたり収入: 16,964米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 14.4%
    • 対家族数: 10.8%
    • 18歳未満: 19.3%
    • 65歳以上: 10.0%

町の中心

南会衆派教会、1910年頃

以下は町の中心(国勢調査指定地域)のみについて、2000年国勢調査による人口統計データである[6]

基礎データ

  • 人口: 4,008 人
  • 世帯数: 1,581 世帯
  • 家族数: 1,019 家族
  • 人口密度: 141.6人/km2(366.5 人/mi2
  • 住居数: 1,676 軒
  • 住居密度: 59.2 軒/km2(153.3 軒/mi2

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 27.0%
  • 18-24歳: 7.7%
  • 25-44歳: 29.8%
  • 45-64歳: 20.1%
  • 65歳以上: 15.3%
  • 年齢の中央値: 36歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 93.7
    • 18歳以上: 84.7

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 31.8%
  • 結婚・同居している夫婦: 48.1%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 10.8%
  • 非家族世帯: 35.5%
  • 単身世帯: 27.8%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 13.5%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.47人
    • 家族: 3.00人

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 35,788米ドル
    • 家族: 44,453米ドル
    • 性別
      • 男性: 31,676米ドル
      • 女性: 22,146米ドル
  • 人口1人あたり収入: 16,389米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 16.1%
    • 対家族数: 10.7%
    • 18歳未満: 20.6%
    • 65歳以上: 12.9%

著名な出身者

脚注

  1. ^ Quickfacts.census.gov”. 2023年12月20日閲覧。
  2. ^ Find a County”. National Association of Counties. 2011年6月7日閲覧。
  3. ^ Kelsey Genealogy Vol II. Clinton, CT: Kelsey Kindred of America. (1929). p. 58 
  4. ^ a b Coolidge, Austin J.; John B. Mansfield (1859). A History and Description of New England. Boston, Massachusetts. pp. 602–603. https://books.google.co.jp/books?id=OcoMAAAAYAAJ&lpg=PA9&dq=coolidge+mansfield+history+description+new+england+1859&pg=PA602&redir_esc=y&hl=ja#v=onepage&q&f=false 
  5. ^ American FactFinder”. United States Census Bureau. 2008年1月31日閲覧。
  6. ^ Profile of General Population and Housing Characteristics: 2010 Demographic Profile Data (DP-1): Lancaster CDP, New Hampshire”. U.S. Census Bureau, American Factfinder. 2013年3月12日閲覧。

参考文献

外部リンク


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