ハンプトン_(ニューハンプシャー州)とは? わかりやすく解説

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ハンプトン (ニューハンプシャー州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/20 05:37 UTC 版)

ハンプトン
Hampton
ロッキンガム郡内の位置(赤)
北緯42度56分15秒 西経70度50分20秒 / 北緯42.93750度 西経70.83889度 / 42.93750; -70.83889座標: 北緯42度56分15秒 西経70度50分20秒 / 北緯42.93750度 西経70.83889度 / 42.93750; -70.83889
アメリカ合衆国
ニューハンプシャー州
ロッキンガム郡
町制施行 1639年
政府
 • 行政委員 リチャード・ニコルス(委員長)
ビル・ラリー(副委員長)
リック・グリフィン
ジェラルド“ジェリー”ズノイ
マイク・ピアース
面積
 • 合計 14.7 mi2 (38.1 km2)
 • 陸地 12.9 mi2 (33.4 km2)
 • 水域 1.8 mi2 (4.7 km2)
標高
36 ft (11 m)
人口
(2020年)[1]
 • 合計 16,214人
 • 密度 1,100人/mi2 (430人/km2)
等時帯 UTC-5 (東部標準時)
 • 夏時間 UTC-4 (東部夏時間)
ZIPコード
03842と03843
市外局番 603
FIPSコード 33-33060
地名情報システムID 0873616
ウェブサイト www.hamptonnh.gov

ハンプトン: Hampton)は、アメリカ合衆国ニューハンプシャー州ロッキンガム郡にある町。人口は1万6214人(2020年)。大西洋に臨み、夏に観光客でにぎわうハンプトン・ビーチがある。国道1号線と州道27号線の交差点を中心にした地区は国勢調査指定地域 (CDP) である。

歴史

マサチューセッツ湾植民地議会がニューハンプシャーで初めて設立した4タウンシップのひとつで、元々はウィナクネット開拓地と呼ばれた。当時のマサチューセッツは植民地外の地域にも権限を及ぼすことができた。アルゴンキン語族アベナキ族のことばで「心地よい松林」を意味するウィナクネットは、地域の高校の名にもなっている。

1635年3月、ニューベリーのバイフィールドから小舟で上陸したリチャード・ダンマー植民地議会議員とジョン・スペンサーはこの地に深い感銘を受け、開拓を思い立った。2人から要請を受けたマサチューセッツ湾植民地議会は1836年3月3日、ダンマーとスペンサーに「男子を動員し1軒の建物を建てる」よう命じた。2人にはそのための権限が与えられた[2]

1638年にスティーブン・バチラー師とその信者らがこの町に入植した。師はかつて、グレーター・ロンドンハンプトンで活動していた。1639年に町制を施行したが、当時の町域はいまのシーブルック、ケンジントン英語版、ダンビル、キングストン、イーストキングストン、サンダウン、ノースハンプトン、ハンプトンフォールズをも含んでいた。

この地に入植したピューリタンのひとりにエクセター出身のトマス・リービットがいる。その子孫のトマス・リービットは州南部の地元政界を長年率いた民主党の大物で[3]、ハンプトン町の測量とまちづくりを推し進めた[4]。また、ジェイムズ・リービットはジョナサン・モールトン将軍のお屋敷を賃借した[4]。さらに時代が下ると、一族は「リービッツ・ハンプトン・ビーチ・ホテル」を経営した[4]

1850年代のエクセター・アンド・ハンプトン・トロリー線の開業で、ハンプトンはマリンリゾートになった。いまもビーチをあてにしたショップ、レストラン、別荘が立ち並ぶ。

地理

国勢調査局によると町の総面積は38.1平方キロで、このうち33.4平方キロが陸地、総面積の12.38%にあたる4.7平方キロが水域である[5]。中心部は14平方キロをしめる。

ハンプトン川とドレイクス川が流れ、町内に降る雨はもれなく大西洋にそそぐ[6]。最高地点はエクセターとの境界近くのブライド・ヒル(海抜46m)である。

人口動態

人口推移
人口
1830 1,102
1840 1,320 19.8%
1850 1,192 −9.7%
1860 1,230 3.2%
1870 1,177 −4.3%
1880 1,184 0.6%
1890 1,330 12.3%
1900 1,209 −9.1%
1910 1,215 0.5%
1920 1,251 3.0%
1930 1,507 20.5%
1940 2,137 41.8%
1950 2,847 33.2%
1960 5,379 88.9%
1970 8,011 48.9%
1980 10,493 31.0%
1990 12,324 17.4%
2000 14,973 21.5%
2010 14,976 0.0%
2020 16,214 8.3%

2000年の国勢調査によると、町内には1万4937人、6465世帯、4034家族が住む。人口密度は1平方キロあたり442.6人。住居総数は9349軒で、1平方キロあたりに277.0軒が建つ。人種構成は白人が97.57%、アフリカ系が0.39%、ネイティブ・アメリカンが0.17%、アジア系が0.86%、太平洋諸島系が0.07%、その他が0.25%、混血が0.68%。ヒスパニックないしラティーノは住民の0.90%を占める。

6465世帯のうち26.1%は18歳以下の未成年と暮らし、50.6%は夫婦で生活している。8.7%は未婚の女性が世帯主で、37.6%は家族以外の住人と同居している。30.0%が単身世帯で、9.7%を独居老人が占める。1世帯の平均構成人員は2.28人で、家庭のそれは2.86人である。

世代構成は18歳以下が21.4%、18歳以上24歳以下が5.4%、25歳以上44歳以下が30.5%、45歳以上64歳以下が28.0%、65歳以上が14.7%。市民の平均年齢は41歳である。女性100人に対し男性が94.5人いる一方、18歳以上の女性100人に対しては92.6人いる。

世帯あたりの平均収入は5万4419米ドルで、家族あたりでは6万6000米ドルである。男性の平均収入は4万6727米ドル、女性のそれは3万1695米ドルで、非労働人口を含めた住民一人当たりの収入は2万9878米ドルとなる。総人口の5.9%、家族の4.5%、18歳以下の未成年の7.5%、および65歳以上の高齢者の7.1%は貧困線以下の収入で生計を立てている。

中心部

2000年の国勢調査によると、町の中心部には9126人、3800世帯、2473家族が住む。人口密度は1平方キロあたり657.4人。住居総数は4020軒で、1平方キロあたりに289.6軒が建つ。人種構成は白人が97.81%、アフリカ系が0.19%、ネイティブ・アメリカンが0.08%、アジア系が1.08%、太平洋諸島系が0.05%、その他が0.25%、混血が0.54%。ヒスパニックないしラティーノは住民の0.89%を占める。

3800世帯のうち29.2%は18歳以下の未成年と暮らし、54.3%は夫婦で生活している。8.2%は未婚の女性が世帯主で、34.9%は家族以外の住人と同居している。28.3%が単身世帯で、11.2%を独居老人が占める。1世帯の平均構成人員は2.36人で、家庭のそれは2.93人である。

世代構成は18歳以下が23.1%、18歳以上24歳以下が4.6%、25歳以上44歳以下が30.5%、45歳以上64歳以下が26.4%、65歳以上が15.3%。市民の平均年齢は41歳である。女性100人に対し男性が91.7人いる一方、18歳以上の女性100人に対しては88.3人いる。

世帯あたりの平均収入は5万7356米ドルで、家族あたりでは7万1094米ドルである。男性の平均収入は5万130米ドル、女性のそれは3万2468米ドルで、非労働人口を含めた住民一人当たりの収入は3万769米ドルとなる。総人口の3.9%、家族の1.9%、18歳以下の未成年の1.6%、および65歳以上の高齢者の8.7%は貧困線以下の収入で生計を立てている。

名所

  • ハンプトン・ビーチ
  • ジェイムズ・ハウス(1723年築)
  • タック博物館

ゆかりの人物

ハンプトンに住んだことのある有名人を挙げる。

  • スティーブン・バチラー師 - 町の創設者
  • ユーニス・コール - 魔女裁判の被害者
  • ヘンリー・ディアボーン - 医師で軍人
  • エイブラハム・ドレイク - 独立戦争期の将校で政治家
  • トマス・リービット - 初期の入植者
  • スティーブ・メリル - 第77代ニューハンプシャー州知事
  • ジョナサン・モールトン - 独立戦争期の将校
  • ジェイン・ピアース - フランクリン・ピアース大統領の妻
  • トリストラム・ショウ - 州選出の下院議員

脚注

  1. ^ Quickfacts.census.gov”. 2023年11月25日閲覧。
  2. ^ Sawyer, Roland D. (1950年8月31日). “The Pre-Bachiler Days Of The White Men At Hampton”. Some Account of the History of Earlier Hampton and its Daughter and Neighbor Towns. Hampton Union. 2009年12月18日閲覧。
  3. ^ Brown, Warren (1900). History of the Town of Hampton Falls, New Hampshire, From the Time of the First Settlement Within Its Borders, 1640 until 1900. Manchester, N.H.: John B. Clarke Company. https://books.google.co.jp/books?id=X7oMAAAAYAAJ&pg=PA606&redir_esc=y&hl=ja 
  4. ^ a b c Dow, Joseph; Lucy Ellen Dow (1893). History of the Town of Hampton, New Hampshire, From Its Settlement in 1638 to the Autumn of 1892, Vol. II. Salem, Massachusetts: Salem Press Printing and Publishing Co.. https://books.google.co.jp/books?id=-bkMAAAAYAAJ&pg=PA815&redir_esc=y&hl=ja 
  5. ^ Geographic Identifiers: 2010 Demographic Profile Data (G001) - Hampton town, New Hampshire”. U.S. Census Bureau American Factfinder. 2011年11月14日閲覧。
  6. ^ Foster, Debra H.; Batorfalvy, Tatianna N.; and Medalie, Laura (1995). Water Use in New Hampshire: An Activities Guide for Teachers. U.S. Department of the Interior and U.S. Geological Survey. http://nh.water.usgs.gov/Publications/nh.intro.html 

外部リンク


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