ドーズ案の内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 03:11 UTC 版)
「第一次世界大戦の賠償」の記事における「ドーズ案の内容」の解説
毎年の賠償支払額を段階的に増加させる。一年目は10億マルク、五年目以降は25億マルク、それ以降は経済状況によって判断する。これにより合計金額はロンドン時点よりもかなり減額される。 ドイツ政府は賠償をマルクによる支払いで行い、賠償受け取り国が外貨に変換する。これにより、賠償受け取り国はドイツ側の経済に配慮する必要が生まれた。 賠償金支払いのための公債を募集し、ドイツに借款として与える(ドーズ債)。うち8億マルクはアメリカを中心に米欧で引き受ける。 ドイツは工業やドイツ国営鉄道からの引き渡し、関税・間接税の新設によって賠償金を調達する。 ベルリンに賠償金を債権国の中央銀行に送付する賠償代理機関を設立する。 また、ライヒスバンク(ドイツ中央銀行)の改組を行う。政府からの独立性を高めるとともに、賠償支払総代理人勘定を設立するほか、審査機関として評議会を新設し、定員の半数は外国人が占めるなど、ドイツ金融への監督が強まった。
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