ドルビー・サラウンドとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > > 音響 > サラウンド > ドルビー・サラウンドの意味・解説 

ドルビーサラウンド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/29 02:02 UTC 版)

ドルビーサラウンド (Dolby Surround) は、1981年ドルビーラボラトリーズ (Dolby Laboratories, Inc.) が開発した音響方式・サラウンドの一種。ビデオテープアナログビデオディスクステレオ・アナログ信号において、映画映像音楽ソフトなどの音声に用いられた。

概要

1977年に映画『スター・ウォーズ』で一躍を浴びたドルビーステレオ英語版を、家庭でも楽しめるようにした音響方式である。

サラウンド成分のリアchの信号をステレオの左右で信号の差信号として記録するため、アナログ音声信号で扱うことができるうえ、従来のステレオ音声と互換性があった(通常のステレオ機器で再生しても問題ない)。ただし、この仕様ゆえにリアの信号は基本的に1chとなるうえ、低音成分を含まないものとなる。

再生する時はL-Rの信号を取り出し、20ミリ秒前後(設置環境によって異なる)の時間遅延を加えることで、リアchの信号として処理する。この際、終始アナログ信号として処理すると時間遅延の際にノイズが加わるなどの悪影響があったため、デジタル化して信号処理したサラウンドデコーダー・AVアンプ・AVセンターが多い。

後に、3chでは不十分であるとして、センター1chとリア2chで合計5chとしたドルビープロロジック方式が登場する。これは位相差だけでなく、ロジック(方向強調)回路を用いることによってチャンネル数を増やしたものである。元のソフトの信号としてはドルビーサラウンドと同一であり、再生するサラウンドデコーダー・AVアンプの側の信号処理によるものである。なお、ドルビープロロジック方式のサラウンドデコーダー・AVアンプでは、センターchは低音を含まないモードが「ノーマル」とされたが、これはセンタースピーカーの設置場所を考えての配慮である。センターchにも低音を振り分けることは可能であり、かつ可能ならそれが望ましい。センターchに低音を振り分けるモードは「ワイド」とされていた。

ドルビープロロジックでは、センター部分に三つ、リア部分は一つ、およびLFEを追加したスピーカー構成が可能となり、ドルビープロロジックIIではリアがステレオ仕様に変更されたため、ほぼドルビーステレオと同じ環境を再現できるようになった。

関連項目


ドルビーサラウンド(アナログ/デジタル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 02:58 UTC 版)

ドルビーラボラトリーズ」の記事における「ドルビーサラウンド(アナログ/デジタル)」の解説

ドルビーステレオ一般家庭用にした技術ビデオやレーザーディスクカセットテープなどの2.0chステレオのみ記録できる媒体に、アナログの3.0chサラウンドフロント2chリア1ch)を記録させることができる。専用デコーダー機材の無い場合通常の2.0chステレオ機材のある場合は3.0chサラウンド再生させることができる。'90年代入ってからはTVゲームにも採用された。民生用でドルビーサラウンドが主流時代には家庭サラウンド環境整っていなかったため、ごく一部ユーザのみが体験できたフォーマットであった

※この「ドルビーサラウンド(アナログ/デジタル)」の解説は、「ドルビーラボラトリーズ」の解説の一部です。
「ドルビーサラウンド(アナログ/デジタル)」を含む「ドルビーラボラトリーズ」の記事については、「ドルビーラボラトリーズ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ドルビー・サラウンド」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



ドルビー・サラウンドと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ドルビー・サラウンド」の関連用語

ドルビー・サラウンドのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ドルビー・サラウンドのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのドルビーサラウンド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのドルビーラボラトリーズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS