ドナーの後遺障害等の危険性と補償
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 19:36 UTC 版)
「骨髄バンク」の記事における「ドナーの後遺障害等の危険性と補償」の解説
後遺障害の発生は確率的には低いもののゼロではない。提供後に血腫ができたり、知覚障害や痺れ・痛みが残存するなど手術後に後遺症が残るドナーが報告されている。過去に海外で3件(血縁者間2例、非血縁者間1例)、日本で1件(血縁者間)のドナー死亡事例が報告されている。日本の1件は骨髄バンクを介さない血縁者間の事例で、日本骨髄バンクがあっせんした2万5000件の移植の中に死亡事例はない(2020年12月末時点)。移植医療はドナーの協力や家族などの理解がなければ成り立たない。ドナーの安全を最優先するが、医療行為である以上リスクがゼロとは言いきれない。 ドナー向けに骨髄バンク団体障害保険があり、適用されれば400万円から1億円の補償金または入通院給付金が支払われる。保険料は患者が負担する。日本骨髄バンクが関与した移植の中で入通院保険の適用事例は171件、後遺障害保険の適用例は48件(ともに2017年3月時点)。 日本のドナー死亡例 日本では、骨髄バンクを介さない血縁者間移植でドナー死亡事例が1件ある(腰椎麻酔の合併症が原因)。 日本骨髄バンクでは骨髄採取は原則として全身麻酔下で行われ、腰椎麻酔は行わない。
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