トラクションコントロールシステム
発進時や走行時などに、駆動力がタイヤと地面の摩擦力より大きくなってスリップするような場合に、スリップさせないよう制御する装置をいう。雪道では、タイヤがスリップすると路面間摩擦係数が急激に低下する特性(μ=0.3のものがスリップすると0.1程度になる)があり、スリップするとハンドル操作が効かなくなる。そこで車輪速センサーでスリップを検出し、駆動トルクを減じてスリップを減らす制御を行う。スリップした車輪にはABS(アンチロックブレーキシステム)装置を利用して、自動的にブレーキを加えるブレーキトラクション制御と、エンジン出力を下げるエンジントラクション制御、双方を併用するシステムがある。ブレーキは瞬時に効果が現れるが、発熱の問題で短時間しか使えないので、エンジンと併用している。
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