トヨタ自動車元町工場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/11 08:02 UTC 版)

トヨタ自動車元町工場(トヨタじどうしゃもとまちこうじょう)は、愛知県豊田市元町1番地に所在するトヨタ自動車の工場である。
概要
1959年8月にアジア初の乗用車専門工場として操業を開始し、高級車やスポーツカーの生産拠点として知られる[1][2][3]。
- 所在地: 〒471-8573 愛知県豊田市元町1番地[4]
- 操業開始: 1959年(昭和34年)8月8日[5]
- 敷地面積: 159万m²[2]
- 特徴: 多品種少量生産を可能とする混流生産システムを採用[6]
歴史
建設背景
挙母工場(現・本社工場)しかなかった1950年代に、供給不足に対応するため、石田退三社長が新工場建設を決定し、当時33歳の豊田章一郎取締役が土橋工場(仮称)建設委員会委員長に就任(のちに元町工場初代工場長)[7][5][8]。月産5,000台規模で計画され、総工費23億円(当時)が投じられた[7]。
用地は太平洋戦争中陸軍航空本部から要請を受けて、トヨタ自動車工業が川崎航空機工業と合弁で設立した官設民営の東海飛行機(のちの愛知工業)が、衣ヶ原飛行場等を買収して建設した拳母工場(のちに昭和東南海地震や名古屋大空襲で工場疎開してきた三菱重工業第22製作所に転用)跡地の国有地で、払い下げや買収で取得した[9][7][10]。
名称の由来
「元・町工場」(創業の原点)と「礎(もと)となる工場」の二重の意味が込められている。神社に相談して決められたという[11][1]。
生産技術
主な生産車種
現行
- クラウンシリーズ[14]
- MIRAI(燃料電池車)[14]
- センチュリー[15]
- bZ4X/スバル・ソルテラ[15]
- ノア/ヴォクシー[15]
- GRヤリス[15]
- GRカローラ[15]
- LC[14]
- RZ[15]
- LBX[15]
過去
社会貢献
脚注
- ^ a b c d “地域との関わり”. トヨタタイムズ. 2023年10月15日閲覧。
- ^ a b c d e “トヨタ、高級車「レクサス」の国内生産3カ所に愛知県豊田市の元町工場でも”. 日本経済新聞. 2023年10月15日閲覧。
- ^ “トヨタ自動車75年史 元町工場”. トヨタ自動車. 2023年10月15日閲覧。
- ^ “国内生産工場”. トヨタ自動車. 2023年10月15日閲覧。
- ^ a b “(私の履歴書)豊田章一郎(12)”. 日本経済新聞. (2014年4月12日) 2023年10月15日閲覧。
- ^ a b “究極の"混流生産"を実現する元町工場”. プレジデント. (2025-06-13) 2023年10月15日閲覧。.
- ^ a b c “元町工場の建設”. トヨタ自動車. 2023年10月15日閲覧。
- ^ “「世界のトヨタ」築いた豊田章一郎さん”. 朝日新聞. (2023年2月14日) 2023年10月15日閲覧。
- ^ “第5節 戦時下の研究と生産 第9項 航空機の開発と製作”. トヨタ自動車. 2023年10月15日閲覧。
- ^ “トヨタ自動車の創立期に見る挙母工場の立地地図(Ⅲ) : 工業用水と河川水系を中心に”. 東海学園大学. 2023年10月15日閲覧。
- ^ “中日春秋”. 中日新聞. (2023年2月16日) 2023年10月15日閲覧。
- ^ “多品種少量生産の技術”. トヨタタイムズ. 2023年10月15日閲覧。
- ^ “元町工場の環境取り組み”. 名古屋大学. 2023年10月15日閲覧。
- ^ a b c “工場別生産車種”. GAZOO (2016年9月8日). 2023年10月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g 統括会社・生産拠点 - トヨタ自動車
関連項目
外部リンク
- トヨタ自動車元町工場のページへのリンク