テールローターボルテックスリング状態の詳細
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 06:15 UTC 版)
「テールローターの効果喪失」の記事における「テールローターボルテックスリング状態の詳細」の解説
尾部回転翼が空気を動かすのと同じ方向に気流が移動する。 推進式の尾部回転翼では反対側からの気流である。 牽引式の尾部回転翼では、同じ側からの気流である。 主回転翼が時計回り(ヨーロピアン)方式のヘリコプターでは、9時方向からのボルテックスからの気流である。 主回転翼が“反時計回り”の(米国)方式のヘリコプターは、3時方向のボルテックスからの気流になる。 尾部回転翼を通過する風は、その羽根を通過する気流の有効な対気速度を低下させるので、実際の失速状態を引き起こす。この状態は、スピンに発展するかもしれない意図しない水平面の回転(ヨー)を引き起こす。 この状態からの回復は、空中静止(ホバリング)などで、対気速度が利用できない場合には困難であり、直ちにオートローテーション操作を開始する必要がある。(したがって、発動機および変速機を主回転翼の軸と切り離し、開始の反作用(トルク)を除去する)
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