チタノセンジカルボニルとは? わかりやすく解説

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チタノセンジカルボニル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/05/10 01:13 UTC 版)

チタノセンジカルボニル
識別情報
CAS登録番号 12129-51-0
特性
化学式 C12H10O2Ti
モル質量 234.09 g/mol
外観 栗色の固体 発火性
融点

90 °C

沸点

40-80 °C (0.001 mmHg)

への溶解度 不溶
他の溶媒への溶解度 THFベンゼン
構造
配位構造 四面体形
危険性
主な危険性 可燃性
関連する物質
関連物質 二塩化チタノセン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

チタノセンジカルボニル (: titanocene dicarbonyl) は、化学式が Ti(η5-C5H5)2(CO)2、または省略して TiCp2(CO)2 と表される有機金属化合物である。栗色の固体で、空気に対して敏感であり、脂肪族炭化水素および芳香族炭化水素に溶ける[1]スルホキシドの脱酸素、芳香族アルデヒドの還元的カップリング、アルデヒドの還元に用いられる。

構造と合成

は、一酸化炭素雰囲気下で二塩化チタノセンをマグネシウム還元することにより得られる[2]

四面体形で、ジルコニウムハフニウム化合物に関連する。

脚注

  1. ^ Sikora, D.J.; Moriarty, K.J.; Rausch, M.D. (1990). "Reagents for Transition Metal complex and Organometallic syntheses." Inorganic Sytheses. 28. pp. 250-251.
  2. ^ “Dicarbonylbis(cyclopentadienyl)titanium”. Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis. John Wiley & Sons, Ltd. (2001). doi:10.1002/047084289X.rd073. 




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