ダブルリング共振器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/28 17:16 UTC 版)
ダブルリング共振器では、リング状導波路を一つではなく二つ用いる。二つのリングは(図のように)直列に繋ぐことも並列に繋ぐこともある。直列に繋いだリング状導波路を用いる場合、入力方向と出力方向は(ラテラルシフトにより)同方向となる。光が一つ目のリングの共鳴条件を満した場合、光は二つ目のリングとカップリングし、その内部へと伝播する。一つ目のリングを何周もするうちに光は二つ目のリングの共振条件へと一致していき、二つのリングはカップリングして二つ目のリングへと光が伝播する。同じ方法で、やがて光は出力バス導波管へと伝播する。したがって、光がダブルリング共振器を透過するためには、次の二つのリングの共振条件をどちらも満たす必要がある。 2 π n 1 R 1 = m 1 λ 1 {\displaystyle \ 2\pi n_{1}R_{1}=m_{1}\lambda _{1}} 2 π n 2 R 2 = m 2 λ 2 {\displaystyle \ 2\pi n_{2}R_{2}=m_{2}\lambda _{2}} ここで、m1 および m2 はそれぞれ一つ目と二つ目のリングのモード指数であり、どちらも正整数でなればならない。光がリング共振器を抜けて出力バス導波管へ抜けるためには、どちらのリングでも波長が同じでなければならない。つまり、共振が起こるためには上の式で λ1 = λ2 でなければならない。よって、次の方程式により共振は支配される。 n 1 R 1 m 1 = n 2 R 2 m 2 {\displaystyle \ {\frac {n_{1}R_{1}}{m_{1}}}={\frac {n_{2}R_{2}}{m_{2}}}} やはりここでも、m1 および m2 は整数でなければならない。
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