タングステン誘導体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 02:11 UTC 版)
「モリブドプテリン」の記事における「タングステン誘導体」の解説
細菌の酸化還元酵素の中には、タングステンをモリブデンと同様のモリブドプテリン錯体として用いるものがある。一般的に、タングステン含有酵素は遊離カルボン酸をアルデヒドへと還元するものである。 最初に発見されたタングステン含有酵素にはセレンも含まれることが分かっており、タングステン-セレンのペアはモリブデン含有酵素に見られるモリブデン-硫黄のペアと同様に機能すると推測されている。細菌由来のタングステン含有キサンチンデヒドロゲナーゼにはタンパク質と結合していないセレンが含まれる(つまりセレノシステインやセレノメチオニンではない)と分かっているが、タングステン-セレン複合体の正確な構造は未だ不明である。
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