タジク共和国の地震による斜面崩壊(1989年)【地震・液状化と斜面崩壊の複合災害・素掘り水路】
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 23:02 UTC 版)
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旧ソ連タジク共和国(現タジキスタン)でM5.5の中規模地震が発生。震源付近のギッソールという町で、高さ数十mで傾斜の緩い黄土の斜面が、流動化した泥土に変化しながら、あちこちで同時に崩壊した。この地域の表土は水を含むと脆くなりやすい黄土であり、町の周りに素掘りの用水路 が網羅されていたため、その水の作用で地盤の液状化が起きたと考えられる。最も犠牲者が多いシャララ地区では、住家100棟が埋まり220人が死亡した。また最も大きな崩壊は幅800m×3,600mに亘っていたが、その頂点から末端までの傾斜はわずか1度に過ぎない緩い斜面だった。
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