タイヤの破損
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 08:04 UTC 版)
コンコルドは元々離着陸速度が速く、タイヤ表面が高温になるためタイヤ内気圧が高くなりパンクが多かった。24年間で50件を超えるパンク事故があった。1979年には年間9件のパンク事故があり、内3件ではタイヤが完全に失われている(タイヤの改良によって1995年以降は年間0〜3件に減った)。またパンクによる翼内燃料タンクの破損も過去6回発生しているが、発火に至っていない。事故調査委員会は、脱落したDC-10と同形状のチタン製金属片を準備し、コンコルドの車輪に離陸時の荷重(25t)を加えて金属片の上を通過したところ、タイヤがパンクすることを複数回確認した。タイヤの破裂によって飛び散る破片は通過速度によって異なったが、数キログラム程度のものが最も多く、その飛散速度は60メートル毎秒 (220 km/h)であった。コンコルドはタイヤの破損によって飛散する破片の重量を1kgと想定して翼の外壁の強度を設定していた。またタイヤが破損してから墜落するまでの時間はわずか81秒だったと判明した。
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