セキュリンとセパラーゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/26 03:13 UTC 版)
「セキュリン」の記事における「セキュリンとセパラーゼ」の解説
セキュリンはもともと細胞質に存在し、2つの姉妹染色分体を連結しているコヒーシンのリングを分解するプロテアーゼであるセパラーゼ(英語版)に結合している。セパラーゼは後期の開始に重要である。このセキュリン-セパラーゼ複合体はセキュリンがCdk1によってリン酸化されている場合には維持され、APCによるユビキチン化を介したセキュリンの分解は阻害される。セキュリンが結合しているときには、セパラーゼは機能しない。 セキュリンとセパラーゼはどちらも広く保存されたタンパク質である。セパラーゼは、まずセキュリン-セパラーゼ複合体を形成しなければ機能することができない。これは、セキュリンがセパラーゼが機能的なコンフォメーションへ正しくフォールディングするのを助けているためである。しかしながら、酵母ではセキュリン欠失変異体でも後期が開始され、機能的なセパラーゼの形成にセキュリンは必要ではないようである。
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