スランカーファンのカラドックによる聖ギルダス伝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/04 18:29 UTC 版)
「ギルダス」の記事における「スランカーファンのカラドックによる聖ギルダス伝」の解説
モンマスのジェフリーの影響を受け、または彼を通じてパトロンであるノルマン貴族の影響を受けていたであろうと思われるスランカーファンのカラドックはギルダスに関して描写が異なり、彼がガッリアにて教育を受けた事、また彼は晩年にはグラストンベリー近くに住み、この地のグラストンベリー大聖堂で葬られた事を記している。一部の学者からは彼がこの地で埋葬されたという記述は大聖堂側のプロパガンダの類であろうと考えられている。 カラドックはアーサー王伝説を絡ませてこう記述している。「夏の国」の王メルワスによって王妃グイネヴィアがグラストンベリーにある砦に誘拐され、即座にアーサー王が駆けつけ砦を包囲したと言う。彼はこの時敵対する両者との間の調停に奔走したギルダスの模様を描いている。ギルダスはここで両者の調停に成功し、グイネヴィアは解放され、アーサーは和平を結んだと言う。またカラドックが記すには、ギルダスの兄であったフアイル・アプ・カウ(Huail ap Caw)はアーサーに対して反旗を翻し、殺されたと言う。この時ギルダスはアイルランド、アーマー(Armagh)の伝道のため不在で、この知らせを聞いた彼はこれを深く悲しんだと書いている。
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