スポ根ブームの影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 15:37 UTC 版)
「第二次怪獣ブーム」の記事における「スポ根ブームの影響」の解説
この時期の「怪獣ブーム」作品には、前回ブームの後定着した「スポ根ブーム」が色濃く影響しているのが特徴である。「変身」前の素顔の主人公たちは、内面に悩みを抱え、また次々に登場する強敵に対し、ありえないような超人的な特訓を重ねることによってその技を破り、これに打ち勝とうとするのである。 『仮面ライダー』の企画初案は、東映動画のアニメ番組『タイガーマスク』(よみうりテレビ)がはっきりと意識され、特訓を重ねる同作品の主人公像が明記されており、『仮面ライダー』劇中でも、何度も主人公は「挫折と特訓」を繰り返す。この「挫折と特訓」は、『帰ってきたウルトラマン』以後、作劇的に無縁だったはずの「ウルトラシリーズ」にまで及ぶこととなっている。 また、『仮面ライダー』劇中では、主人公ヒーロー「仮面ライダー」が複数回変身するが、番組プロデューサーだった平山亨は、こういった作劇は従来の「ヒーロー物」ではなく、「スポ根物」の見せ方であると述べている。
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