スバックとトリ・ヒタ・カラナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/03 21:15 UTC 版)
「バリ州の文化的景観」の記事における「スバックとトリ・ヒタ・カラナ」の解説
「スバック」および「バリ・ヒンドゥー」も参照 「トリ・ヒタ・カラナ」とは、サンスクリット語の「トリ」(3)、「ヒタ」(安全、繁栄、喜び)、「カラナ」(理由)に由来し、神と人、人と人、人と自然という三者の調和を重視するバリ・ヒンドゥーの哲学である。この概念は、バリで1990年代以降高まったサステイナブルツーリズム(持続可能な観光)への動きにおいても重視され、「トリ・ヒタ・カラナ観光賞プログラム」という制度にも反映されている。 スバックは9世紀以来のバリの水利組織であり、2008年度の時点で1627のスバックが存在している。この水利組織は公平な水の配分を実現する農民たちのまとまりであると同時に、スバックごとにスバック寺院を持ち、水の神や稲の神などへの崇拝や、それに関わる宗教儀礼とも密接に結びついてきた。 バリ州の棚田景観は、そうした哲学(宇宙観)や水利システムに裏支えされて維持されてきた文化的景観なのである。
※この「スバックとトリ・ヒタ・カラナ」の解説は、「バリ州の文化的景観」の解説の一部です。
「スバックとトリ・ヒタ・カラナ」を含む「バリ州の文化的景観」の記事については、「バリ州の文化的景観」の概要を参照ください。
- スバックとトリ・ヒタ・カラナのページへのリンク