スクシンイミドとは? わかりやすく解説

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スクシンイミド

分子式C4H5NO2
その他の名称こはく酸イミド、Succinimide、Succinic acid imide、2,5-Diketopyrrolidine、2,5-ジケトピロリジン、2,5-Pyrrolidinedione、Pyrrolidine-2,5-dione、2-Hydroxy-1-pyrroline-5-one、2,5-Dioxopyrrolidine
体系名:ピロリジン-2,5-ジオン、2,5-ピロリジンジオン、スクシンイミド、2-ヒドロキシ-1-ピロリン-5-オン、2,5-ジオキソピロリジン


スクシンイミド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/26 01:02 UTC 版)

スクシンイミド[1]
識別情報
CAS登録番号 123-56-8 
PubChem 11439
ChemSpider 10955 
UNII 10X90O3503 
ChEBI
ChEMBL CHEMBL275661 
RTECS番号 WN2200000
特性
化学式 C4H5NO2
モル質量 99.09 g mol−1
外観 白色の結晶性粉末
密度 1.41 g/cm3
融点

125 ~ 127 ℃

沸点

287 ~ 289 ℃

への溶解度 0.33 g/mL
酸解離定数 pKa 9.5
磁化率 -47.3·10−6 cm3/mol
危険性
安全データシート(外部リンク) External MSDS
主な危険性 刺激性
やや可燃性
半数致死量 LD50 14 g/kg (ラット, 経口)
関連する物質
関連するイミド マレイミド
N-クロロスクシンイミド
N-ブロモスクシンイミド
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

スクシンイミド (Succinimide) は、分子式C4H5NO2の環状のイミドで、ラクタムの1つである。白または無色の固体結晶。様々な有機合成、工業的には銀メッキの製造に使われる。

強塩基性条件下で臭素と混合すると、臭素化剤として多用されるN-ブロモスクシンイミドが生成する。

スクシンイミド化合物

スクシンイミドは医薬品の部分構造として用いられる。例として抗てんかん薬エトスクシミド(ザロンチン、エメサイド)、フェンスクシミド、メスクシミド(メトスクシミド、ペチヌチン)が挙げられる。また、スクシンイミド化合物はタンパク質またはペプチド、プラスチックで共有結合を形成するのに使われる。

出典

  1. ^ Merck Index, 12th Edition, 9040
  2. ^ International Union of Pure and Applied Chemistry (2014). Nomenclature of Organic Chemistry: IUPAC Recommendations and Preferred Names 2013. The Royal Society of Chemistry. pp. 869. doi:10.1039/9781849733069. ISBN 978-0-85404-182-4 

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