スキンタイプの分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/25 10:10 UTC 版)
「フィッツパトリックのスキンタイプ」の記事における「スキンタイプの分類」の解説
フィッツパトリックのスキンタイプは、紫外線に曝露された時に発生する火傷にあたる「赤い日焼け」と、その後に反応として起こる紫外線から身を守るために皮膚でメラニンを合成したことによる「黒い日焼け」の発生の仕方によって分類されている。なお、併記されている点数は、より古いVon Luschan's chromatic scale(英語版)の36点との対応を示す。 タイプⅠ (0–6点) - 紫外線を浴びると常に火傷し、赤くなる。しかし、皮膚でのメラニン色素の合成亢進状態に当たる日焼けは起こらない。ただし、日焼けと同じく皮膚でメラニン色素の合成亢進が亢進した状態ながら、それが局所的に不可逆的に発生して色素沈着が起きたそばかすなどが、発生することはある。 タイプⅡ (7–13点) - 紫外線を浴びると簡単に火傷し、赤くなる。その後も、ほとんど日焼けしない。 タイプⅢ (14–20点) - 紫外線を浴びると軽い火傷をし、ある程度赤くなる。その後、時間をかけて中程度の褐色に日焼けする。 タイプⅣ (21–27点) - 紫外線を浴びると僅かに火傷をし、多少赤くなる。皮膚のメラニン合成能が比較的高いため、その後容易に中程度の褐色にまで日焼けする。 タイプⅤ (28–34点) - 元々肌の色は褐色で、紫外線を浴びても非常にたまに火傷する程度で、ほとんど赤くならない。日焼けしやすく、肌は暗褐色になる。 タイプⅥ (35–36点) - 元々肌の色は暗褐色で、紫外線を浴びても火傷せず、赤くならない。最も暗い暗褐色から黒い肌をしている。 このタイプは遺伝に基づく肌の色だけでは決まらず、日焼けの習慣によって変わってくる。したがって、同じ人種であってもタイプが異なることもある。なお、白色人種でタイプⅠからⅢ程度、黄色人種でタイプⅡからⅣ程度と言われている。 紫外線によって紅斑を生じさせる最小紅斑線量 (MED) と、スキンタイプとの関係は、タイプⅠを「1.0」とした時、次の通りである。 タイプⅠ MED1.0 タイプⅡ MED2.0 タイプⅢ MED2.7 タイプⅣ MED3.6
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