ジュゼッぺ・カンパーリ(イタリア)
バコーニン・ボルザッキーニと並び称された、1920年代のイタリアのスタードライバー。小柄なボルザッキーこがおもにマセラティに乗っていたのに対し、恰幅のいいカンパーリは主としてアルファロメオを走らせた。24年にビットリオ・ヤーノ設計のアルファロメオP2が誕生したとき、デビュー・レースとなるフランスGPで優勝したのがカンパーリで、以来、数年間にわたってGPレースの主役となった。また、長距離ロードレースにも強く、28年と29年にはミレ・ミリアに優勝している。立派な体格から、プロ並みのオペラの歌い手としても知られており、レースから引退したあとはその道に進む意向を表明していた。そして現役最後のレースとなるはずだった33年9月10日のモンツァGPで、その前に行われたレースで撒き散らされた(と言われる)オイルに乗ってコースアウト、彼を避けようとしたボルザッキーニとともに帰らぬ人となった。
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