シーサケット・ソー・ルンヴィサイとは? わかりやすく解説

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シーサケット・ソー・ルンヴィサイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/14 15:18 UTC 版)

シーサケット・ソー・ルンヴィサイ
基本情報
本名 Wisaksil Wangek
階級 スーパーフライ級
身長 160cm
リーチ 161cm
国籍 タイ
誕生日 (1986-12-08) 1986年12月8日(38歳)
出身地 シーサケート県
スタイル サウスポー
プロボクシング戦績
総試合数 66
勝ち 58
KO勝ち 47
敗け 7
引き分け 1
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シーサケット・ソー・ルンヴィサイタイ語: ศรีสะเกษ ศ.รุ่งวิสัย, 英語: Srisaket Sor Rungvisai1986年12月8日 - )は、タイプロボクサーシーサケート県出身。元WBC世界スーパーフライ級王者。

ウォーラウット・ウォーポーシサケット(Worawut Wor Por Srisaket)[1]やシーサケット・シッサイトーン(Srisaket Sithsaithong)というリングネームを名乗ったこともある[2][3][4]

来歴

シーサケート県の貧しい農村で生まれ13歳からムエタイを始めた。ムエタイでは芽が出なかったことで仕事を探すため付き合っていた恋人と共に田舎を出てバンコクでごみ収集の仕事を始めた。尚、この恋人とは14年間連れ添うが全財産を持ち逃げされ別れることになる[5]

2009年3月17日、ボクシングデビュー戦を日本後楽園ホールでウォーラウット・ウォーポーシサケットのリングネームで八重樫東ライトフライ級8回戦で対戦し、3回2分11秒TKO負けを喫した。当時はボクシングの経験がなく、ムエタイの練習もしていなかった[6]。このあと日本で、2009年6月と2010年2月にも試合をしているが2試合とも負けている。

2011年6月14日、エリック・ディアス・シレガーとABCOスーパーフライ級王座決定戦を行い、5回KO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2011年11月4日、ユディー・アレマと対戦し、4回35秒KO勝ちを収めABCO王座の初防衛に成功した[7]

2012年5月8日、ウィルバー・アンドガンと対戦し、4回2分51秒TKO勝ちを収めABCO王座の2度目の防衛に成功した[8]

2012年7月2日、リオネル・マーク・デュランと対戦し、2回2分57秒TKO勝ちを収めABCO王座の3度目の防衛に成功した。

2012年12月3日、アルヴィン・バイズと対戦し、2回1分21秒KO勝ちを収めABCO王座の4度目の防衛に成功した[9]

2013年5月3日、コンムアンスリ・スタジアムでWBC世界スーパーフライ級王者佐藤洋太協栄)に挑戦し、8回1分26秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[10]

2013年11月15日、ナコーンラーチャシーマー県のプロヴィンシャル・スタジアムでWBC同級15位の向井寛史六島)と対戦し、9回1分44秒TKO勝ちを収め、初防衛に成功した[11]

2014年2月17日、WBC世界スーパーフライ級王者のシーサケット・ソー・ルンヴィサイとWBC世界スーパーフライ級1位のカルロス・クアドラスの間で行われる指名試合の入札が行われ、クアドラス陣営の帝拳プロモーションが30万2千ドルを提示し興行権を落札した。シーサケット陣営のナコンルアン・ボクシング・プロモーションズの提示額は20万9千ドルだった[12][13]

2014年5月31日、メキシコシティカルロス・クアドラスと対戦し、8回0-3(73-78、74-77、75-77)の負傷判定負けを喫し2度目の防衛に失敗、王座から陥落した[14][15]

2015年5月28日、ナコーンラーチャシーマー県でWBC世界スーパーフライ級2位のホセ・サルガドとWBC同級シルバー王座決定戦を行い、4回TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[16]。勝者となったシーサケットはクアドラスへの挑戦権を獲得した[17]

2015年11月、WBCの年次総会でWBC世界スーパーフライ級王者カルロス・クアドラスと指名試合を行うよう指令が出された[18]

2017年3月18日、ニューヨークマディソン・スクエア・ガーデンにてゲンナジー・ゴロフキン vs ダニエル・ジェイコブスの前座で、WBC世界スーパーフライ級王者ローマン・ゴンサレスに挑戦し、12回2-0(114-112×2、113-113)の判定勝ちを収め王座返り咲きに成功した[19][20][21]

2017年4月4日、WBCはシーサケット・ソー・ルンヴィサイとローマン・ゴンサレスに対し再戦指令を出した。また、この試合の勝者はカルロス・クアドラスとファン・フランシスコ・エストラーダの間で行われるWBC世界スーパーフライ級暫定王座決定戦の勝者との対戦を義務付けられた[22][23][24]

2017年9月9日、カリフォルニア州カーソン スタブハブ・センター・テニスコートで行われた「SUPER FLY」で、元世界4階級制覇王者でWBC世界スーパーフライ級1位のローマン・ゴンサレスと6ヵ月ぶりにダイレクトリマッチで再戦し、4回1分18秒KO勝ちを収め、初防衛に成功した[25][26][27]。この試合でシーサケットは170,000ドル(約1900万円)、ゴンサレスは600,000ドル(約6700万円)のファイトマネーを稼いだ[28]

2017年12月27日、ESPNはシーサケット・ソー・ルンヴィサイ対ローマン・ゴンサレス第2戦を2017年度の年間KO賞に選出した[29][30]2018年1月3日、ファイトニュース・ドットコムも同戦を2017年度の年間KO賞に選出した[31][32]

2018年2月24日、カリフォルニア州イングルウッドザ・フォーラムで行われた「SUPER FLY2」で、元WBAWBO世界フライ級スーパー王者でWBC世界スーパーフライ級1位のファン・フランシスコ・エストラーダと対戦し、12回2-0(117-111、115-113、114-114)の判定勝ちを収め、2度目の防衛に成功した[33][34]。この試合でシーサケットは25万ドル(約2700万円)、エストラーダは10万ドル(約1100万円)のファイトマネーを稼いだ[35]

2018年7月21日、タイのバンプーンでベー・ユンキルとノンタイトル10回戦で対戦し、1回TKO勝ちを収めた。

2018年10月6日、ONE Championshipの興行内で、パーククレット郡インパクト・アリーナにてWBC世界スーパーフライ級12位のイラン・ディアスと対戦し、12回判定勝ちを収め3度目の王座防衛に成功した。

2019年1月、マッチルーム・スポーツ・USAとDAZNとの間で複数試合のプロモーション契約を交わした[36]

2019年4月26日、アメリカ・イングルウッドのザ・フォーラムにてファン・フランシスコ・エストラーダと再戦し、12回 0-3(113-115×2、112-116)の判定負けで王座から陥落した[37]。この試合でシーサケットは50万ドル(約5400万円)、エストラーダは20万ドル(約2100万円)のファイトマネーを稼いだ[38]

2020年4月4日、アムナット・ルエンロンと対戦することが決まっていたが新型コロナウイルスの影響で試合延期になった[39]

2020年8月1日、アムナット・ルエンロンと120ポンド(54.4kg)契約10回戦で対戦し、判定勝ちを収めた[40]

2022年2月5日、アリゾナ州フェニックスフットプリント・センターカルロス・クアドラスとWBC世界スーパーフライ級王座決定戦で対戦予定で、現地入りもしていたが試合直前で病気にかかり欠場となった[41]

2022年6月25日、1年3か月ぶりとなった試合をテキサス州サンアントニオのテック・ポート・アリーナでWBC世界スーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲスと対戦し、8回TKO負けで王座返り咲きに失敗した[42]

2023年10月28日、バンコクでスックプラサード・ポンピタックに5回TKO勝ちした[43]

2025年4月13日、住吉区民センターで日本スーパーバンタム級9位の山﨑海斗とスーパーバンタム級8回戦で対戦し、0-3判定負けを喫した[44]

獲得タイトル

  • ABCOスーパーフライ級王座
  • WBC世界スーパーフライ級王座(防衛1)
  • WBC世界スーパーフライ級シルバー王座
  • WBC世界スーパーフライ級王座(2期目:防衛3)

脚注

  1. ^ 日本ボクシングコミッション(JBC)参照
  2. ^ 枝川孝 オフィシャルブログ 「Everybody ET Time!」 Powered by Ameba - Ameba Blog参照
  3. ^ Photos_ Tomas Rojas Hits Bangkok For Runvisai Clash Boxing Scene.com 2011年8月11日
  4. ^ Srisaket captures WBC super flyweight crown Fightnews.com 2013年5月3日
  5. ^ 彼女に全財産奪われた世界王者シーサケット!”. A-SIGN.BOXING.COM (2018年7月4日). 2024年9月29日閲覧。
  6. ^ 彼女に全財産奪われた世界王者シーサケット!”. A-SIGN.BOXING.COM (2018年7月4日). 2024年9月29日閲覧。
  7. ^ Suriyan keeps WBC crown Fightnews.com 2011年11月4日
  8. ^ Srisaket Sor Rungvisai Stops Andugan in Four Rounds Boxing Scene.com 2012年5月9日
  9. ^ #2 Wanheng, #11 Srisaket keep WBC regional titles Fightnews.com 2012年12月4日
  10. ^ 佐藤8回TKOで“鬼門”タイに散る デイリースポーツ 2013年5月3日閲覧
  11. ^ 向井はシーサケットに完敗、9回TKO Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月15日
  12. ^ Rungvisai-Cuadras for WBC title in May Fightnews.com 2014年2月17日
  13. ^ "the Prince" will fight for the crown WBC公式サイト 2014年2月17日
  14. ^ Cuadras dethrones Rungvisai Fightnews.com 2014年5月31日
  15. ^ クアドラスも負傷判定で戴冠、WBC・S・フライ級 Boxing News(ボクシングニュース) 2014年6月1日
  16. ^ To the fore! Srisaket Sor Rungvisai wins the WBC Silver belt WBC公式サイト 2015年5月28日
  17. ^ Sor Rungvisai Batters Salgado, Earns Cuadras Rematch Boxing Scene.com 2015年5月28日
  18. ^ WBC outlines status of each world title at convention ESPN.com 2015年11月5日
  19. ^ Srisaket defeats Chocolatito in classic Fightnews.com 2017年3月18日
  20. ^ SOR RUNGVISAI REGAINS WBC CROWN WBC公式サイト 2017年3月19日
  21. ^ ロマゴン敗れる! シーサケットに0-2判定負け Boxing News(ボクシングニュース) 2017年3月19日
  22. ^ WBC approves Sor Rungvisai-Gonzalez rematch, Cuadras-Estrada interim title clash Fightnews.com 2017年4月4日
  23. ^ WBC SUPERFLYWEIGHT OFFICIAL RULING WBC公式サイト 2017年4月4日
  24. ^ シーサケットvsロマゴン再戦、クアドラスは暫定戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年4月5日
  25. ^ Srisaket beats Chocolatito again, this time by KO Fightnews.com 2017年9月9日
  26. ^ SOR RUNGVISAI KO'S CHOCOLATITO IN FOUR WBC公式サイト 2017年9月10日
  27. ^ ロマゴンまさかの4回KO負け、シーサケットに連敗 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年9月10日
  28. ^ HBO’s SuperFly: Purses for Srisaket-Gonzalez II and undercard”. Bad Left Hook (2017年9月9日). 2017年11月18日閲覧。
  29. ^ ESPN's 2017 KO of the year ESPN.com 2017年12月27日
  30. ^ 米メディア2017年アワード比較、最悪スコア賞も Boxing News(ボクシングニュース) 2018年1月2日
  31. ^ KO of the Year: Srisaket-Chocolatito Fightnews.com 2018年1月3日
  32. ^ 米ボクシングサイト 2017年KO賞にシーサケットとロマゴンの再戦 スポニチアネックス 2018年1月4日
  33. ^ Srisaket edges Estrada, keeps WBC superfly title Fightnews.com 2018年2月25日
  34. ^ シーサケットが2-0辛勝防衛、エストラーダは不満 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年2月25日
  35. ^ Purses: Rungvisai $250K, Estrada $100K, Cuadras $25K”. Boxing News 24 (2018年2月24日). 2018年7月10日閲覧。
  36. ^ Srisaket Sor Rungvisai Inks Multi-Fight Deal With Hearn, DAZN”. Boxing Scene.com (2019年1月30日). 2019年2月19日閲覧。
  37. ^ エストラーダがシーサケットに雪辱”. ボクシング・マガジン編集部 (2019年4月28日). 2019年7月6日閲覧。
  38. ^ Per the California State Athletic Commission, official contract purses for Friday’s night’s Matchroom Boxing/DAZN card at The Forum in Inglewood”. ESPN.com (2019年4月26日). 2019年7月29日閲覧。
  39. ^ Srisaket Sor Rungvisai-Amnat Ruenroeng delayed until May 2nd”. Bad Left Hook (2020年3月19日). 2020年5月11日閲覧。
  40. ^ Srisaket Sor Rungvisai Starts Slow, Decisions a Game Amnat Ruenroeng”. Boxing Scene.com (2020年8月1日). 2020年8月29日閲覧。
  41. ^ Jesse Rodriguez Replaces Sor Rungvisai (Illness) In Vacant WBC Title Fight Versus Carlos Cuadras”. BoxingScene.com (2022年1月30日). 2022年2月12日閲覧。
  42. ^ ロドリゲスが元王者シーサケットを8回TKO WBC・S・フライ級V1で今後は統一戦か、階級下げるか Boxing News(ボクシングニュース)2023年10月30日
  43. ^ かつてのS・フライ級バトル主役の一人、元世界王者シーサケットが4連勝で今後は? Boxing News(ボクシングニュース)2023年10月30日
  44. ^ 右一撃、国本陸V4 山崎海斗はシーサケット破る Boxing News(ボクシングニュース)2025年4月14日

関連項目

外部リンク

前王者
佐藤洋太
WBC世界スーパーフライ級王者

2013年5月3日 - 2014年5月31日

次王者
カルロス・クアドラス
前王者
ローマン・ゴンサレス
WBC世界スーパーフライ級王者

2017年3月18日 - 2019年4月26日

次王者
ファン・フランシスコ・エストラーダ



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