システム資源管理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/14 02:20 UTC 版)
OSがジョブやプロセスの資源使用を管理する機能をシステム資源管理 (system resource management = SRM) という。SRMの管理下にある資源をシステムリソース (system resource) と言う。 リソースハンドルは現にアクセス中の資源の識別子である。リソースハンドルは整数値やさらなる情報へのポインタなどで表される。代表的なリソースハンドルとしてファイル識別子やソケットがある。 オペレーティングシステムや仮想機械などは確保され使用された後で解放されていない資源へのアクセスを完了させる機能がある。これをリソーストラッキングと呼ぶ。仮想機械で実装する際にはガベージコレクションの形をとることが多い。 メモリ空間へのアクセスはセマフォで制御することが多いが、それがデッドロックと呼ばれる異常状態を引き起こすことがある。それは例えば複数のスレッドやプロセスの間で、他が確保している資源を互いに確保しようとしたときに発生する。デッドロックが発生するとプログラムは応答不能の状態となることが多い。 資源へのアクセスはキューを使って制限されることがある。CPUの計算時間の場合、タスクキューの制御アルゴリズムをスケジューリングと呼ぶ。
※この「システム資源管理」の解説は、「計算資源」の解説の一部です。
「システム資源管理」を含む「計算資源」の記事については、「計算資源」の概要を参照ください。
- システム資源管理のページへのリンク