シェルモールド法
強度があるため、貝殻状の薄い砂厚で鋳型が形成される造型法。砂に熱硬化性のフェノールレジンをまぶしてコーテッドサンドをつくる。これを250~300℃に加熱した金型に当てると表面層のレジンが軟化し、さらには硬化する。そこで、金型より外して造型を完了する。鋳型強度が高いため、薄肉の中子造型の主流である。砂落ちがよいので鋳肌がきれいである。また、生砂と違い水分を含まないドライサンドであるため、型への充填性がよく、寸法精度がよいため複雑な形状の主型にも使用される。欠点は型が金型しか使用できないため高価であること。また、レジンもほかの粘結剤より高く、金型の熱エネルギーもかかるためランニングコストも高い。自動車用鋳物部品では中子に使用されることが多いが、カムシャフト、シリンダーブロックなどでは主型に使用されている例もある。
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