ザッパ・イン・ニューヨーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/09 13:58 UTC 版)
『ザッパ・イン・ニューヨーク』 | ||||
---|---|---|---|---|
フランク・ザッパ の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1976年12月26日 - 12月29日 ニューヨーク | |||
ジャンル | フュージョン、コメディ・ロック、ハードロック、プログレッシブ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | ディスクリート・レコード | |||
プロデュース | フランク・ザッパ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
フランク・ザッパ アルバム 年表 | ||||
|
『ザッパ・イン・ニューヨーク』(Zappa in New York)は、フランク・ザッパが1978年に発表したライブ・アルバム。オリジナルLPは2枚組・10曲入りで、CD化に伴い、5曲が追加収録された。
内容
1976年12月にニューヨークで行われた4公演をまとめた内容。ジャズ/フュージョン系のプレイヤーや、テレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のナレーターとして知られるドン・パルド等、多くのゲストが参加した。
テリー・ボジオがリード・ボーカルを担当した「パンキーズ・ウィップス」の歌詞は、エンジェル(Angel)のギタリスト、パンキー・メドウズを揶揄した内容。ザッパは同曲も収録するつもりだったが、エンジェルはワーナー・ブラザース・レコードの所属バンドであったため、当時ザッパ作品を配給していたワーナー・ブラザースにより、「パンキーズ・ウィップス」はオリジナルLPから外された[4]。但し初回プレス版には含まれており、イギリスでは回収されず市場に流れた。この曲は、1983年発売のライブ・アルバム『ベイビー・スネイクス』で再レコード化されることとなった。同じくアルバム1曲目「ティティーズ・アンド・ビール」からパンキー・メドウズに言及した箇所も第2版ではカットされた。
1991年以降のCD化では、前述の「パンキーズ・ウィップス」に加え、更に4曲が追加収録され、他にも「ティティーズ・アンド・ビール」がロング・ヴァージョンとなる等の変化があった。同時にイギリスではオリジナル初回版と同じ曲目でLP再発された。
収録曲の大半は新曲だが、「ソファ」はアルバム『ワン・サイズ・フィッツ・オール』(1975年)収録曲の別アレンジで、「ビッグ・レッグ・エマ」は1967年発表のシングル曲。CDボーナス・トラックのうち、「クルージング・フォー・バーガーズ」はアルバム『アンクル・ミート』(1969年)、「アイム・ザ・スライム」は『オーヴァーナイト・センセーション』(1973年)、「拷問は果てしなく」は『ズート・アリュアーズ』(1976年)収録曲のライブ・ヴァージョン。本作では2パートに分かれている新曲「ザ・ブラック・ページ」は、allmusic.comにおいて「ザッパの作品の中でも最も捩れていて、複雑で、挑戦的な曲の一つ[5]」と評されたインストゥルメンタルで、1991年発売のライブ・アルバム『メイク・ア・ジャズ・ノイズ』にはニュー・エイジ・ヴァージョンが収録された。
収録曲
全曲フランク・ザッパ作。
初回版LP
サイド1
- "Titties & Beer" - 5:28
- "I Promise Not to Come in Your Mouth" - 3:31
- "Punky's Whips" - 10:59
サイド2
- "Sofa" - 3:15
- "Manx Needs Women" - 1:37
- "The Black Page Drum Solo/Black Page #1" - 4:06
- "Big Leg Emma" - 2:17
- "Black Page #2" - 5:43
サイド3
- "Honey, Don't You Want a Man Like Me?" - 4:15
- "The Illinois Enema Bandit" - 12:40
サイド4
- "The Purple Lagoon" - 17:09
第2版LP
サイド1
- "Titties & Beer" - 5:02
- "I Promise Not to Come in Your Mouth" - 3:31
- "Big Leg Emma" - 2:17
サイド2
- "Sofa" - 3:15
- "Manx Needs Women" - 1:37
- "The Black Page Drum Solo/Black Page #1" - 4:06
- "Black Page #2" - 5:43
サイド3
- "Honey, Don't You Want a Man Like Me?" - 4:15
- "The Illinois Enema Bandit" - 12:40
サイド4
- "The Purple Lagoon" - 17:09
CD
ディスク1
- ティティーズ・アンド・ビール - "Titties & Beer" - 7:36
- クルージング・フォー・バーガーズ - "Cruisin' for Burgers" - 9:12
- アイ・プロミス・ノット・トゥー・カム・イン・ユア・マウス - "I Promise Not to Come in Your Mouth" - 3:32
- パンキーズ・ウィップス - "Punky's Whips" - 10:51
- ハニー、ドント・ユー・ウォント・ア・マン・ライク・ミー? - "Honey, Don't You Want a Man Like Me?" - 4:12
- ザ・イリノイ・エネマ・バンディット - "The Illinois Enema Bandit" - 12:41
ディスク2
- アイム・ザ・スライム - "I'm the Slime" - 4:24
- パウンド・フォー・ブラウン - "Pound for a Brown" - 3:41
- マンクス・ニーズ・ウィメン - "Manx Needs Women" - 1:51
- ザ・ブラック・ページ・ドラム・ソロ〜ブラック・ページ#1 - "The Black Page Drum Solo/Black Page #1" - 3:50
- ビッグ・レッグ・エマ - "Big Leg Emma" - 2:17
- ソファ - "Sofa" - 2:56
- ブラック・ページ#2 - "Black Page #2" - 5:36
- 拷問は果てしなく - "The Torture Never Stops" - 12:35
- ザ・パープル・ラグーン〜アプロクシメイト - "The Purple Lagoon/Approximate" - 16:40
参加ミュージシャン
- フランク・ザッパ - リードギター、 ボーカル
- レイ・ホワイト - リズムギター、ボーカル
- エディ・ジョブソン - キーボード 、ヴァイオリン、ボーカル
- パトリック・オハーン - ベース、ボーカル
- テリー・ボジオ - ドラムス、ボーカル
- ルース・アンダーウッド - パーカッション、シンセサイザー
- ドン・パルド – ナレーション
- デイヴ・サミュエルズ - ティンパニ、ヴィブラフォン
- ランディ・ブレッカー - トランペット
- マイケル・ブレッカー - テナー・サックス、フルート
- ルー・マリニ – アルト・サックス、フルート
- ロニー・キューバー - バリトン・サックス、クラリネット
- トム・マローン - トロンボーン、トランペット、ピッコロ
下記ミュージシャンはスタジオでのオーバーダビングのみ参加。
- ジョン・ベルガモ – パーカッション
- エド・マン – パーカッション
- ルー・アン・ニール - ハープ
脚注
固有名詞の分類
- ザッパ・イン・ニューヨークのページへのリンク