サンカクイとは? わかりやすく解説

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さんかく‐い〔‐ゐ〕【三角×藺】

読み方:さんかくい

カヤツリグサ科多年草。高さ5090センチ三角柱は鞘(さや)状となり、を包む。夏から秋先に放射状小花をつける。


三角藺

読み方:サンカクイ(sankakui)

カヤツリグサ科の抽水性多年草

学名 Scirpus triqueter


三角藺

読み方:サンカクイ(sankakui)

シチトウ別称
カヤツリグサ科多年草

学名 Cyperus monophyllus


サンカクイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/05 08:20 UTC 版)

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サンカクイ
サンカクイ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
階級なし : ツユクサ類 commelinids
: イネ目 Poales
: カヤツリグサ科 Cyperaceae
: フトイ属 Schoenoplectus
: サンカクイ S. triqueter
学名
Schoenoplectus triqueter
(L.) Palla (1888)
和名
サンカクイ(三角藺)

サンカクイ(三角藺、学名:Schoenoplectus triqueter,シノニムScirpus triqueter)は、単子葉植物カヤツリグサ科に属する植物。茎の断面が三角でイグサに似ている。

特徴

サンカクイの和名の由来は、三角形のイグサ(藺草)から。名前の通り、茎の断面は三角で、イグサに似た姿をしている。

湿地性の多年生草本で、大きな群落を作る。地下茎は水中の泥の中で横に這い、まばらに花茎を上に伸ばす。花茎は高さ1m程に伸び、太さは1cm近くなる。深緑色でつやがあり、やや硬い。花茎の基部には少数の長い鞘があり、葉身が数センチの長さで生じるので、花茎の下の方に小さな葉が着いているような形になる。花茎は根元から先端までに節がない。

秋には花茎(稈)の先端から花序を生じる。花序のすぐ下に1つのがあって、花茎の延長のように発達し、先端はとがる。したがって、実際には先の尖った茎の先端より下から、花序が横に出るような姿となる。つまり、イグサのような姿である。

小穂は楕円形から卵形、長さは3cm前後、茶褐色でつやがある。数個がかたまってつくが、一部は短い柄がある。小穂の鱗片は螺旋状につく。果実は熟すると倒卵形。

湿地や浅い池に生育する。やや浅い場所で、一面に繁殖し、まばらな群落を作る。北海道から琉球列島にまで分布し、国外では中国からインドネシアインドヨーロッパにまで分布する。

類似の種

カンガレイ

普通に見かける種で、サンカクイと最もよく似ているのは、カンガレイ (S. triangulatus (Roxb.) Soják) である。花茎の姿、大きさはほぼサンカクイと同じである。異なる点は、

  • 地下茎が横に這わず、密な株立ちになること。
  • 花茎の基部の鞘に葉身がないこと。したがって、完全に花茎だけの束になっている。
  • 小穂が完全にかたまりになってつく。短い柄が出ることがない。

以上の点で、区別は簡単である。この種もサンカクイとほぼ同様の、国内外に広い分布域を持つ(ヨーロッパにはない)。池や湿地に小規模なかたまりで生育している。

シズイ

シズイ(別名テガヌマイ、S. nipponicus Soják)は、北海道から九州の浅い池などに生える、ややまれな植物。サンカクイに似るが、より柔らかい感じで、葉も数枚が発達する。花茎先端の苞が花茎の延長になる点は共通するが、さらに1つの苞を生じることもある。

参考文献

  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎他『日本の野生植物 草本I 単子葉植物』(1982)平凡社
  • 北村四郎・村田源・小山鐵夫『原色日本植物図鑑 草本編(III)・単子葉類(改定49刷)』(1987):保育社


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