サリンジャーの訳者として
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『ライ麦畑でつかまえて』(J.D.Salinger The Catcher in the Rye )初刊は1964年に白水社で上梓。なお初訳は1952年に橋本福夫訳が、"J・D・サリンガー"『危険な年齢』(ダヴィッド社)の訳題である。 野崎は当時の深夜放送からヒントを得て、若い世代の語法と感覚に迫った訳出、当時の読書界に反響を起こし、2003年に村上春樹の新訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』が、同じく白水社で出版するまで、約40年間にわたり定訳の位置を占め続け百数十版を重ねた。 主人公ホールデン・コールフィールド少年が一方的に語る言葉つきは50年代のアメリカのティーンエイジャーの口調を的確に捕らえたものと激賞されたが、訳者自身は、その和訳は至難のわざだったと述懐している。
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