サリナス大統領のスキャンダル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 02:47 UTC 版)
「制度的革命党」の記事における「サリナス大統領のスキャンダル」の解説
しかし、これまで政治的にも金銭的にも、基本的には反共の制度的革命党を支援してきたアメリカが、冷戦終結により、これ以上制度的革命党を支援する必然性が無くなった上に、サリナス大統領が兄弟を通じて麻薬カルテルに関わっていることが噂となるなど、大統領選出以降は汚職と腐敗撲滅を推し進めたことから、一度はメキシコ国民から支持されてきたサリナス大統領と制度的革命党の評価は地に落ちた。 その後、1994年の選挙でもサパティスタの武装蜂起とルイス・ドナルド・コロシオ制度的革命党大統領選候補の暗殺が発生し、サリナス大統領が関与したと噂された。さらにサリナス大統領をめぐる麻薬カルテルとの様々なスキャンダル(サリナス大統領は辞任翌年の1995年1月には、実兄のラウル・サリナスが麻薬取引に関与して逮捕されたことを受け、同年3月にはアメリカに亡命した)にもかかわらず、1990年代においてかろうじて制度的革命党の政権は維持された。
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