コレステロール依存性細胞溶解素
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 21:51 UTC 版)
「細胞溶解素」の記事における「コレステロール依存性細胞溶解素」の解説
コレステロール依存性細胞溶解素(Cholesterol-dependent cytolysin: CDC)あるいはコレステロール結合性細胞溶解素(Cholesterol-binding cytolysin: CBC)とは細胞膜コレステロールを受容体として結合し、細胞膜に膜孔を形成して細胞を破壊する毒素である。CDCは多くのグラム陽性菌に存在する。CDCの膜孔形成は標的細胞膜上にコレステロールの存在を必要とする。CDCによって作り出される孔径は25〜30nmと大きい。ただし、必ずしも接着段階でコレステロールは必要ではない。例えばインターメディリシンは、標的細胞に結合する接着段階ではタンパク質受容体の存在のみを必要とし、膜孔形成段階ではコレステロールを必要とする。水溶性単量体はオリゴマー化してpre-pore錯体と呼ばれる中間体を形成し、次いでβバレルが膜を貫通する。
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