コメニウスからデューイまで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 15:20 UTC 版)
「板倉聖宣」の記事における「コメニウスからデューイまで」の解説
コメニウス(1592-1670チェコ)は「すべての人に学校教育を受けさせ、しかも必要なすべてのことを無理なく、労苦なく、楽しく学ばせる」と唱えて「近代教育学の祖」と呼ばれているが、その実現は容易なことではなかったことは、現代の学校教育の現状を見れば明らかである。市民革命時代のジョン・ロック(1632-1704英国)は、子どもを独立した個人と認めずに「子どもの心は白紙である」という「白紙説」を唱え、近代国家が要請する近代市民を育てるためには、押しつけ教育もいとわなかった。一方ジャン=ジャック・ルソー(1712-1778フランス)は、「子どもには独自の考えがあり、自由に育てるべきだ」と主張した。しかし、コメニウスもロックもルソーも理念だけで、何ら実証的な裏付けはなかった。それに対してジョン・デューイ(1859-1952米国)は教育に実験という概念を初めて取り入れたといわれている。
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