ゲッツーシフト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 07:32 UTC 版)
無死または一死で走者が一塁にいる場合、打者に内野ゴロを打たせて二塁で併殺をとることを狙い、二塁手と遊撃手が二塁ベース寄りに守ることがある。この陣形はゲッツーシフトやダブルプレーシフト、併殺態勢、ゲッツー態勢などと呼ばれる。 スコアブックには、例えば三塁ゴロ併殺の場合は打者の打撃結果欄に "5 - 4 - 3"、遊撃ゴロ(遊ゴロ)の場合は "6 - 4 - 3"、二塁ゴロの場合は "4 - 6 - 3" というように、ボールを受けた野手の守備位置の順番によって、併殺の内容が分かるように一連の守備番号が記載される。併殺態勢としては、通常、先の塁でフォースアウトを取ることが優先され、その後一塁に転送されることから最後の数値は一塁手を示す "3" となることが多く、一塁ゴロを "3 - 6 - 3" や "3 - 6 - 4"(この場合の "4" 二塁手は一塁カバー)で併殺にとることも守備側にとってはセオリープレイである。 ゴロを処理した野手がそのまま塁に触球する場合もある。遊ゴロの場合は "6 - 6 - 3"、二塁ゴロの場合は "4 - 4 - 3" (スコアブック上は単に"4 - 3"と記録する場合もある)、一塁ゴロで一塁手がそのまま一塁触球となったリバースフォースダブルプレイの場合は、 "3 - 3 - 6" などと記載される。 より稀なケースとしてピッチャー強襲の打球が一度ピッチャーに触れて、その打球をショートやセカンドがカバーして併殺を成立させた場合には記録上 "1 -6 - 4 - 3"、 "1 - 4 - 6 - 3" というように4野手による併殺として記録される。
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