ゲイラの死と改宗
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 04:56 UTC 版)
「オーラヴ1世 (ノルウェー王)」の記事における「ゲイラの死と改宗」の解説
オーラヴがヴェンドランドで3年間を過ごした後、ゲイラが病気で死んだ。オーラヴは彼女の死を悼み悲しみに暮れたが、もはやヴェンドランドには留まっておれないと感じ、984年に略奪の旅に出た。オーラヴはフリースラントからヘブリディーズ諸島を襲撃し、4年後にシリー諸島の1つに上陸した。そこでオーラヴはある預言者のことを聞いた。その預言者を試してみたくて、部下の一人を遣ってオーラヴの振りをさせた。しかし預言者は騙されなかった。そこでオーラヴはその隠者の所へ会いに行き、その隠者が真の預言者であることを確信した。その預言者が次のように告げた。 御前は高名な王となり、その功績を祝われる。多くの者が御前に信仰と洗礼をもたらそうとする。それは御前にも他の者にも良きこととなる。御前がこの真実を疑うことがなければ、その証拠を聞くがよい。御前が船に戻ると多くの者が御前に敵対行動をとるだろう。御前の部下の多くが倒され、御前も瀕死の重傷を負い、船に担ぎ込まれる。7日の後に御前の傷が癒え、直ぐに御前は洗礼を受けることになる。 この会談の後で、オーラヴは一群の反逆者に襲われ、預言者が告げた通りのことが起こった。オーラヴは隠者によって洗礼を受けた。この改宗の後、オーラヴはイングランドで略奪を止めた。新しい信仰のために人々を傷つけることを望まなかったからである。
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