グラフトン_(駆逐艦)とは? わかりやすく解説

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グラフトン (駆逐艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/08 00:38 UTC 版)

グラフトン
HMS Grafton
基本情報
建造所 ウールストン英語版ソーニクロフト社
運用者  イギリス海軍
艦種 駆逐艦
級名 G級
艦歴
発注 1934年3月5日
起工 1934年8月30日
進水 1935年9月18日
就役 1936年3月20日
最期 1940年5月29日に戦没
要目
基準排水量 1,350ロングトン (1,370 t)
満載排水量 1,883ロングトン (1,913 t)
全長 323 ft (98 m)
最大幅 33 ft (10 m)
吃水 12.4 ft (3.8 m)
機関 アドミラリティ式重油専焼水管缶 3基
パーソンズ式オール・ギヤードタービン 2基
34,000 shp、2軸推進
最大速力 36 kn (67 km/h)
航続距離 5,530海里 (10,240 km)/ 15 kn
乗員 137名(平時)
146名(戦時)
兵装 Mark IX 4.7 in(120 mm) 単装砲 4基
12.7 mm 4連装機銃 2基
533 mm 4連装魚雷発射管 2基
爆雷
爆雷投射機
爆雷投下軌条
その他
バッジ
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グラフトン英語: HMS Grafton, H89)はイギリス海軍駆逐艦G級

艦歴

1934年8月30日起工。1935年9月18日進水。1936年3月20日竣工。

ダイナモ作戦

カレーの戦い中の5月26日、「グラフトン」は、第30自動車化旅団に対する火力支援を実施する軽巡洋艦「アリシューザ」と「ガラティア」の護衛を行った。翌日、「グラフトン」はダンケルクの北東のデ・パンネとBrayeから1600名以上の兵員を脱出させた。5月29日朝、「グラフトン」は駆逐艦「ウェイクフル」の生存者救助のため停船した。「ウェイクフル」は同日早朝ドイツのSボート「S-30」から雷撃を受けていた。ベルギーニーウポールト沖での生存者救助作業中、「グラフトン」はドイツ潜水艦「U62」から攻撃を受け艦尾に魚雷1本が命中し大破。さらに爆発がおき、艦橋が被害を受けて艦長などが死亡した。だが、「グラフトン」は沈まなかったため生存者は駆逐艦「アイヴァンホー」と輸送船「Malines」によって全員救助された。死者は4名であった。「グラフトン」は損傷がひどく曳航が難しかったため「アイヴァンホー」の砲撃で沈められた[1]

「グラフトン」の被雷時、混乱から同士討ちが発生した。現場には「グラフトン」以外にも掃海艇「リッド(Lydd)」やドリフター「コンフォート(Comfort)」が救助作業にあたっており、「グラフトン」と「リッド」が「コンフォート」をSボートと誤認して攻撃し、「リッド」が体当たりをして「コンフォート」を引き裂いてしまった[2]

関連項目

脚注

  1. ^ Amazon to Ivanhoe, p. 98
  2. ^ Friend or Foe, pp.27-28

参考文献

  • English, John (1993). Amazon to Ivanhoe: British Standard Destroyers of the 1930s. Kendal, England: World Ship Society. ISBN 0-905617-64-9 
  • Paul Kemp, Friend or Foe: Friendly Fire at Sea 1939-1945, Leo Cooper, 1995, ISBN 0-85052-385-0

外部リンク





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