グラディウスジェネレーションとは? わかりやすく解説

グラディウスジェネレーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/04 06:36 UTC 版)

グラディウスジェネレーション
ジャンル シューティングゲーム
対応機種 ゲームボーイアドバンス
開発元 モバイル21
発売元 コナミ
人数 1人
メディア ROMカセット
発売日 2002年1月7日
2005年11月3日廉価版
対象年齢 CERO:全年齢対象
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グラディウスジェネレーション』(GRADIUS GENERATION)は、2002年1月7日に発売されたゲームボーイアドバンス専用ソフト。コナミの横スクロールシューティングゲームグラディウス』シリーズの1つで、開発はモバイル21

概要

家庭用オリジナルにして、携帯用ハードでは『ネメシスII』(ゲームボーイ)以来から実に約12年振りに登場した作品である。本編に加え、通過したポイントから続きがプレイできる「CONTINUE」モードや各ポイントからの復活の一例を再生する「HINT」モード、高難易度下での復活に挑戦する「CHALLENGE」モードなど、ハードを考慮したモードが多数収録されている。ハードが携帯ゲーム機ということもあってか、難易度は比較的低くなっている。

本作の取扱説明書では、シリーズに登場する戦闘機「ビックバイパー」の誤植「ビッグバイパー」がオフィシャルで初めて掲載されている。廉価版のパッケージでは修正されているが、説明書の間違いはそのまま。また、モバイル21の表記が削除されている。ROMカートリッジ表記に記載されている番号は初期版は「"AGB-AGAJ-JPN"と"RK256-J1"でコナミのロゴマークが"1998年以降"仕様」だが、廉価版は「"AGB-AGAJ-JPN-1"と"RK256-J2"でコナミのロゴマークが"2003年以降"仕様」になっており識別が可能。

全8面。コナミコマンドも(スーパーファミコン版『グラディウスIII』と同様に)使える。なおコナミコマンドを使用するたびに、スコアに1点加算される(通常のプレイでは100点未満のスコアが加算されることはない)。

ステージ間には敵の攻撃などが全くない部分がある。得点による残機増加がなく、ミスが許されない。

条件を満たすとオプション画面で「モーニングミュージック」が流れるようになる。

BGMについては、処理落ちなどを考慮して本作はPSG系の音楽になっている(SEに関してはPCMも使用)。負荷がかからない場面であるオープニングやエンディングなどでは、GBAの性能を活かした音楽が流れる。

コア系のボスのコアの部分は、攻撃があたると目を瞬くような動作をするという、本作オリジナル仕様である。

BGMはバンダイから1999年6月24日に発売されたワンダースワンソフト『ヴァイツブレイド』や同年6月24日に発売されたワンダースワンソフト『ラストスタンド』、PCエンジンソフト『マジカルチェイス』からのアレンジ曲なども収録されている。そのためか、グラディウス関連の一部を除くサウンドトラックで本作品のBGMが収録されていない事例が存在する。

著作関連の表記は一切記されていない

ゲームシステム

他のシリーズ作品と同様、パワーアップカプセルを集めてパワーアップを行う。ゲーム開始前に4つの武装タイプから1つを選択、2つのバリアタイプから1つを選択する。武装タイプの並びと自機の色の関係は『グラディウス外伝』と同じだが、機体は1種類であり、装備もTYPE-A以外は異なる。『グラディウス外伝』との類似点はもうひとつあり、ミサイル系、ダブル系、レーザー系に第2段階が存在することが挙げられる。

自機のタイプとパワーアップ

「装備の説明」欄は、ゲーム中で表示される装備の簡単な解説文である。

タイプ カラー 装備の説明 ゲージ
1 2 3 4 5 6
TYPE-A 万能タイプ スピードアップ ミサイル ダブル レーザー オプション ?(バリア)
TYPE-B 広範囲をカバー 2WAYミサイル テイルガン リップルレーザー
TYPE-C 強力な前方攻撃 フォトントゥーピドゥ テイルガン スラストレーザー
TYPE-D 対地に大打撃 スプレッドボム ダブル ツインレーザー

上記を選択後、「?」(バリア)は別途選択する。

装備の説明 ?
前方の攻撃を防ぐ 耐久力大 シールド
全方位攻撃を防ぐ 耐久力小 フォースフィールド
TYPE-A:青
ダブルによる死角の無い攻撃、レーザーによる強力な攻撃など、シリーズ初代と同一の装備。
ミサイル
自機の前方斜め下方向へ投下。接地後は地形の上を滑走する。ただし登坂はできない。
2段階目は弾速が速くなる。
ダブル
メインショットに加え自機の前方斜め上方向にもショットを撃つ。
2段階目は自機後方にもショットを撃てるようになる(ダブル+テイルガン)。
レーザー
自機前方に一直線に伸びるレーザーを発射。耐久力の無い敵機を貫通する。
2段階目は『沙羅曼蛇』のレーザーのような螺旋模様がつき、破壊力が高くなる。
TYPE-B:赤
2WAYミサイル・リップルレーザーがいずれも初出だった『沙羅曼蛇』に由来を持つ機体。装備自体は『グラディウスII -GOFERの野望-』のタイプ4を基礎とする。この装備を選択した時にだけオプションを装備した時のボイスが「マルチプル」となる。
2WAYミサイル
自機の上方と下方にそれぞれミサイルを発射。発射直後は放物線を描きながら落下し、その後斜め方向へ一直線に進む。地形に接触すると消滅する。片方のミサイルが消滅すると、すぐにその方向にミサイルを発射できる(『グラディウスII』の同装備は、上下両方が消滅しないと次弾の発射はできない)。
2段階目は弾速が速くなる。
テイルガン
メインショットに加え自機の後方にもショットを発射。
2段階目は真上にも撃てるようになる(テイルガン+『グラディウスIII』のバーティカル)。
リップルレーザー
徐々に拡大する環状のレーザーを発射。貫通力はない。2連射可能。
2段階目はレーザー中央に球体が発生し、攻撃力が高くなる。
TYPE-C:緑
スラストレーザーによる前方への攻撃に特化した機体。フォトントゥーピドゥの空中軌道は『グラディウスII』のような真下ではなく『III』のような斜め方向。
フォトントゥーピドゥ
自機前方斜め下方向に敵機を貫通するミサイルを発射。接地後は地形の上を滑走する。登坂はできない。『グラディウスII』の同装備は自機の真下に投下されるが、本作は『グラディウスIII』(AC版)の軌道に近い。
2段階目は自機の前方斜め上方向にも同じミサイルを発射する。
テイルガン
TYPE-Bの同装備と同じ。
スラストレーザー
自機前方にエネルギー弾を発射。敵を貫通し強力なレーザーだが、飛行速度がかなり遅い。2連射可能。
2段階目はレーザーが大きくなる。
TYPE-D:紫
スプレッドボムによる対地攻撃に特化した機体。
スプレッドボム
自機の前方斜め下方向にミサイルを投下。敵機や地形に接触すると高威力の爆発を起こす。発射直後は放物線を描きながら落下し、その後斜め方向へ一直線に進む。
2段階目は爆発の範囲が広くなる。
ダブル
TYPE-Aの同装備と同じ。
ツインレーザー
2連の短いレーザーを自機の前方へ発射する。貫通力はない。2連射可能。上下それぞれ判定が独立しており、片方が消滅してももう片方はそのまま突き進む。
2段階目は進行速度が速くなる。
バリア
どちらのバリアも、地形に接触すると耐久力が大きく削られる。
シールド(耐久力:12)
シリーズ初代から引き継がれている形状のバリア。耐久力は高いが、前方からの攻撃しか防げない。
フォースフィールド(耐久力:4)
自機を包み込むタイプのバリア。全方向からの攻撃を防ぐことができるが、耐久力が極端に低い。

ステージ構成

各ステージはコナミが過去に製作した作品を思わせるオマージュが散見される。

内容 解説 ボス
1 隕石 隕石の間を進んでいく。後半の回転隕石が印象的。最初のステージだけあって攻撃は緩い。ステージ初めが真っ暗な宇宙空間ではなく、背景に惑星のダイアモンドリングが見えるという構成である。 ティエラーコア
2 ガラス 大小のガラスが行く手を阻む。小さいガラスは破壊可能だが、注意しないと大きいガラスに押し潰される。 クリスタルガスト
3 人工銀河 『II』の1面のような構成。前半は炎をまとったライオンが多量に、後半は破壊すると分裂して破壊不能になる火の玉が出現する。 ヴォレオーネ
4 逆火山 ほとんどのシリーズ作品に存在する火山面で、前半には火山が落下してくるなど攻撃も激しい。後半は地下都市へと移動する。 ボルボロス
5 モアイ モアイは破壊すると上部が爆発して無くなる。破壊しても復活するモアイや、小さいモアイを出すものなどがいる。ボスのモアイは、シリーズでは珍しく機械的な外見をしており、歩行を行う。 ドガルデス
6 生体内 大半のシリーズ作品にある細胞面だが、筋肉など新しい敵もいる。ボスは五本の触手を破壊すると攻撃してこない。 ブラキオン・アイ
7 彗星 前半は飛び交う彗星内を進み、後半は高速編隊などがいる。 ペルラ・メラルダ
8 要塞 最終面。『外伝』に似た構成で前半が高速スクロール、中盤から最後が要塞面となっている。レクシオンコアは、2回連続でコアと遮蔽板が復活するという、コア系では珍しいボス。要塞内部は狭く、三速以上では逆に攻略が困難。壁ボスのクリフコアはやはり安全地帯がある。クラブ代わりの歯車は巨大化する演出がある。 レクシオンコア
クリフコア
エレオス・ブレーン

3周目以降は1面のBGMが初代『グラディウス』の1面のものに差し替えられる(エクストラステージもこのBGM)。

チャレンジモード

難易度NORMAL以上でSTARTを選択し、コンティニューを使用せずに573,000点以上を獲得するとチャレンジモードAが出現する。これは各ステージの復活地点から丸腰の装備でスタートし、次の復活地点への到達あるいはボス撃破を目指す、いわゆる「復活」に挑戦するモードである。

チャレンジモードAを全復活地点でクリアするとチャレンジモードBが出現する。チャレンジAが2周目相当(撃ち返し弾あり)の難易度であったのに対し、こちらは3周目相当の難易度で復活に挑戦する。

さらにチャレンジモードBも全てクリアすれば、最終チャレンジ専用のファイナルステージ(背景から、要塞惑星攻撃終了後の離脱を再現していると思われる)が出現する。

なお、ヒント機能を利用することでクリアのパターンを動画で提示する。

日本国外版

本作の日本国外版(海外版)は、北米版では『GRADIUS GALAXIES(グラディウス ギャラクシーズ)』、欧州版では『GRADIUS ADVANCE(グラディウス アドバンス)』という名称になっている。

外部リンク


グラディウスジェネレーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 06:37 UTC 版)

モアイ (グラディウス)」の記事における「グラディウスジェネレーション」の解説

ステージ5登場ステージ後半では破壊されても再生するモアイが、またボス直前には「ビッグモアイのような巨大なモアイ出現一定間隔で口から巨大な泡を放出する。この泡の中には極小モアイ大群含まれており、泡を破壊する自機目掛けて突っ込んでくる。高次周ほど危険性が増す。

※この「グラディウスジェネレーション」の解説は、「モアイ (グラディウス)」の解説の一部です。
「グラディウスジェネレーション」を含む「モアイ (グラディウス)」の記事については、「モアイ (グラディウス)」の概要を参照ください。

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